常連客が低GIケーキの店を引き継ぎ、希少糖を使った新商品をつくる

株式会社AaHbit

成果新商品の試作が終わり、旧工房の退去で費用を減らせた。

新事業・開発に使える公募中の補助金 122件を見る

この事例のポイント

  • 小麦粉と白砂糖を使わないケーキの店で、創業オーナーが後継者を探していた。
  • 元客だった現オーナーが新会社を立ち上げ、事業譲渡で店を引き継いだ。創業者2名も残って引き継ぎを支えた。
  • 血糖値が上がりにくい希少糖を使い、糖尿病の人に向けたケーキ・菓子を開発する計画にした。
  • 新工房に機能を集め、旧工房を退去し、店舗を客と話せるつくりに改装した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社AaHbit
所在地神奈川県
業種低GIのケーキの製造販売
従業員数10人

事業の経緯

神奈川県のケーキ店で、2016年に創業オーナーがパティシエと始めた。全商品で小麦粉と白砂糖を使わず、素材にこだわった低GIのケーキを売ってきた。

創業オーナーが還暦を迎えて後継者を探していたところ、2021年末に、元客で承継を望む現オーナーと出会った。

2022年5月に新会社を設立し、創業オーナーから事業を譲り受けた。創業者2名も残り、オンライン販売に詳しい相談役を加えた4名で経営を始め、翌年には新工房を設けて人も増やした。

補助事業では、希少糖を使った新商品の開発、旧工房の退去、店舗の改装に取り組んだ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 後継者探し2016年に創業オーナーがパティシエと始めた店で、全商品に小麦粉と白砂糖を使わず、素材にこだわった低GIのケーキを売ってきた。創業オーナーが還暦を迎え、後継者を探していた。

やったこと

  1. 新会社による事業の譲り受け2021年末に承継を望む現オーナーと出会い、翌年1月から協議を始めた。2022年5月に新会社を設立し、創業オーナーから事業を譲り受けた。創業者2名は新会社に残り、オンライン販売に詳しい人を相談役に迎えて4名の経営チームで運営を始めた。2023年2月には近くに新工房を設け、アルバイト・パートを10名ほど新たに雇った。
  2. 希少糖を使った新商品の開発血糖値が上がりにくい天然甘味料の希少糖を取り寄せ、承継で引き継いだレシピをもとに試作を始めた。
  3. 工房の集約商品開発と製造の機能を新工房に集めるため、旧工房を原状回復して退去した。
  4. 店舗の改装新商品づくりのための聞き取りや、販売のときに客と話せるよう、実店舗のデザインを一新して改修した。

補助金を使った経費

事業の効果

  • 希少糖を使った新商品の試作が終わり、販売に向けた準備を進めている。
  • 旧工房を退去したことで費用を減らし、財務を強くできた。
  • 改装した店舗でセミナー形式の集まりを試しに開き、会場としても使いやすいことを確かめた。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.8 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的創業オーナーの還暦を機に後継者を探し、2021年末に現オーナーと出会い翌年1月から協議、2022年5月に新会社設立と経緯が具体的で、事業承継の目的と必要性が明確。
  • 4
    計画の具体性と体制2022年5月の新会社設立、4名の経営チーム、2023年2月の新工房開設とアルバイト・パート10名採用など、体制とスケジュールが具体的で実現性が見込める。
  • 4
    事業の継続創業者2名が新会社に残り引き継ぎを支え、オンライン販売に詳しい相談役を迎えるなど、承継後の継続と成長に向けた体制が整えられている。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    創業オーナーの還暦を機に後継者を探し、2021年末に現オーナーと出会い翌年1月から協議、2022年5月に新会社設立と経緯が具体的で、事業承継の目的と必要性が明確。

実現可能性4.0
  • 計画の具体性と体制4

    2022年5月の新会社設立、4名の経営チーム、2023年2月の新工房開設とアルバイト・パート10名採用など、体制とスケジュールが具体的で実現性が見込める。

収益性3.0
  • 売上・利益の見込み3

    希少糖を使った新商品の開発や店舗のセミナー利用、旧工房退去による費用削減と財務強化に触れており、売上・利益増加への道筋は示されるが数値は無い。

継続性4.0
  • 事業の継続4

    創業者2名が新会社に残り引き継ぎを支え、オンライン販売に詳しい相談役を迎えるなど、承継後の継続と成長に向けた体制が整えられている。

事業者の声

被承継者の時代は2名での事業推進だったが、承継者に引き継がれたことで体制が強化され、より付加価値の高い商品を製造できる体制が整った。また、工房の新設により、拡売する為に必要な企業の体制が整った。

神奈川県の低GIのケーキの製造販売(従業員10名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

希少糖を使った新商品の販路づくりを始めており、国内だけでなく海外の販売先も検討している。これまでにない商品のため、どの位置づけで売り出すかを慎重に話し合っていく。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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