衛生管理の義務化を機に承継し、電解水で牛ミノの菌を抑える

有限会社大浦フーズ✓ 経産省などの認定・選定

成果捨てていた端材を使えるようになり、新しい先から問い合わせも来ている。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • 食品衛生法の改正でHACCPが義務になり、より高い衛生管理が急いで必要になった。
  • 衛生管理の知識と、設備投資の資金計画を立てる力を持つ後継ぎが継いだ。
  • 電解水の生成装置を入れ、牛ミノの菌数とにおいを抑える加工を始めた。
  • 端材を使ったペットフードや惣菜を、他社と組んで開発している。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社大浦フーズ
所在地兵庫県
業種食肉加工(牛ミノの加工)
従業員数19人

事業の経緯

兵庫県で、牛の第一胃(ミノ)などを加工する食肉加工業を営んできた。2020年に改正食品衛生法が施行され、2021年6月にHACCPが義務になると、より高度な衛生管理と設備が急いで必要になった。

後継ぎはセミナーなどで衛生管理の知識を身につけ、前職の金融機関で資金計画を立てる経験もあった。

前代表が高齢だったこともあり、2021年3月に事業を継いだ。電解水の生成装置を入れて牛ミノを衛生的に加工し、捨てていた端材の活用も始めた。

福祉施設と組んだペットフードの事業も始まり、地域への貢献にもつながっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 衛生管理の義務化2020年6月に改正食品衛生法が施行され、2021年6月にHACCPが義務になった。より高度な衛生管理の方法と設備を急いで整える必要があった。
  • 廃棄と短い消費期限菌の数が多いために捨てたり、消費期限を短くせざるを得なかったりする商品が一定数あった。

やったこと

  1. 後継ぎによる承継後継ぎはセミナーなどで衛生管理の知識を身につけ、前職の金融機関で資金計画を立てる力もあった。前代表が高齢だったこともあり、2021年3月に事業を継いだ。
  2. 電解水の生成装置電解水の生成装置を入れ、電解水を使った牛ミノの加工を始めた。電解水を使った商品をブランドにする予定である。
  3. 販路と新商品の準備衛生的な製品を紹介するホームページを作り、新しい取引先を招いた説明の場を3社と決めた。ペットフードの開発に向け、製造の経験があるパートを1名雇った。

補助金を使った経費

事業の効果

  • 電解水を使った加工を始め、新しい先から問い合わせが複数来ている。
  • 牛ミノの菌数を抑え、くさみを減らしたことで、捨てていた端材を使えるようになった。
  • 衛生面の価値が顧客に伝わり、工賃や製品の価格に反映できるようになって、従業員の給料を上げつつある。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.5 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的衛生管理の義務化(2021年6月HACCP義務化)を機に、2021年3月に後継ぎへ承継したと目的と時期が具体的に書かれている。
  • 4
    売上・利益の見込み捨てていた端材を使えるようになり新規取引先の問い合わせが複数来ており、工賃や製品価格にも反映して従業員給与を上げつつある。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    衛生管理の義務化(2021年6月HACCP義務化)を機に、2021年3月に後継ぎへ承継したと目的と時期が具体的に書かれている。

実現可能性3.0
  • 計画の具体性と体制3

    電解水生成装置の導入、ホームページ作成、取引先3社との説明の場の設定、パート1名雇用など、取組内容と体制が具体的に示されている。

収益性4.0
  • 売上・利益の見込み4

    捨てていた端材を使えるようになり新規取引先の問い合わせが複数来ており、工賃や製品価格にも反映して従業員給与を上げつつある。

継続性3.0
  • 事業の継続3

    後継ぎが金融機関出身で資金計画の力があり、他社との商品開発やペットフード開発を進めている点から、承継後の継続と成長の計画が読み取れる。

受けた国の認定・補助金

補助金・助成金

  • 働き方改革推進支援助成金厚生労働省・100万円・2021年12月

事業者の声

衛生面の強化に取り組んだことで、徐々に顧客にも弊社製品の価値を理解して頂け、工賃価格や製品価格に反映出来るようになり、従業員の給料アップを図ることが出来つつある。また、新規事業で元々興味のあった福祉施設との事業提携(ペット向けフード事業)も果たし、地元に貢献出来始めたと感じている。

今後は本事業を通じて付加価値の高い製品を製造することで、地域の町おこしなどにも繋げたい。そして、人から愛される企業に成長させたい。

兵庫県の食肉加工(牛ミノの加工)(従業員19名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

他社と組み、牛ミノのレトルトのペットフードと、ミノを使った惣菜の2つの事業に取り組む。ミノを半分使ったミンチカツは数量限定で売り始めており、ハムの試作も進めている。

食品ロスを減らして収益力を高め、新しい雇用にもつなげる。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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