ものづくり補助金製造業京都府専門家確認済み

自動裁断機とバーコード管理で職人不足を補い、パジャマの小ロット注文に応える

岩本繊維株式会社

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名岩本繊維株式会社
所在地京都府
業種寝装品(布団カバー・シーツ・パジャマ)の製造・販売
従業員数54人
資本金1,000万円

この事例のポイント

  • 生地の企画から裁断、縫製、出荷まで自社で行い、1センチ単位のサイズオーダーや一枚からの注文に応える。
  • ものづくり補助金で自動裁断機を導入し、縫製工場の海外移転による職人不足に対応した。
  • バーコード管理で、巣籠もり需要で急増したBtoCのネット注文にも迅速に対応した。

事業の経緯

同社は、大手寝具メーカーが扱わない変則的なサイズの布団カバーやシーツ、パジャマ等の製造・販売を行う寝装品メーカーである。生地の企画、染色からこだわり、肌に優しい生地で職人が着心地よく縫いあげる自社デザイン製品は、1センチ単位のサイズオーダー、一枚からの注文など、自社工場だからこそ可能な短納期生産を強みとする。顧客のニーズにとことん応える姿勢で他社との差別化に成功。「自分のためだけの安らぎをもたらす商品」として、根強いファンを生み出している。

大手寝具メーカーが扱わない変則的なサイズの布団カバーやシーツ、パジャマなどを製造・販売してきた。BtoBでの寝装品提供のノウハウを基に、2017年にはBtoC向けの自社サイト「つくるパジャマ」を立ち上げ、直販を始めた。

縫製工場の海外移転による職人不足に対応するため、ものづくり補助金で自動裁断機を導入し、バーコードによる生産管理システムも入れた。緊急事態宣言下の巣籠もり需要にタイムリーに対応でき、商圏を拡大して売上を急増させた。

事業の内容

  1. 課題:BtoBとBtoCの両軸のビジネスモデル従来は、BtoBチャネルとして寝具専門の小売店をはじめ、高級ホテルや老舗旅館、リラクゼーションサロンなど、ワンランク上の快適性を求める顧客をターゲットに寝装品を提供してきた。
  2. 取り組み:BtoC向けの自社サイトこのときのノウハウを基に、2017年には新たにBtoC向けの自社サイト「つくるパジャマ」を立ち上げ、パジャマの直販も開始した。同社が得意とするきめ細やかなカスタマイズと、こだわり抜いた着心地で一般消費者の獲得に成功した。BtoBとBtoCの両軸で、持続的な収益につながるビジネスモデルを確立できた。
  3. 課題:縫製工場の海外移転による職人不足縫製工場の相次ぐ海外移転に伴い、深刻な職人不足が起きていた。これまでは手入力によるデータ入力を行っていた。
  4. 取り組み:自動裁断機の導入ものづくり補助金を活用して自動裁断機を導入し、裁断工程を効率化した。
  5. 取り組み:バーコードによる生産管理手入力によるデータ入力に代えて、バーコードによる生産管理システムを導入した。この効率化は、緊急事態宣言下の自粛期間に急増した巣籠もり需要へタイムリーなものとなった。
  6. 取り組み:自社一貫生産と小ロット対応生地の企画からデザイン、裁断、縫製、出荷まですべて自社で行っている。機織りや染色を担う業者と試行錯誤を重ね、顧客が求める風合いや肌触り、色を実現させた生地を、1センチ単位で異なる注文に合わせて一枚一枚裁断している。ダブルガーゼやニットのような縫製が難しい生地も、熟練の技術で着心地のよい仕上がりに縫いあげる。

補助金を使った経費

ものづくり補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

機械装置・システム構築費自動裁断機

事業の効果

  • 裁断工程が効率化され、職人不足に対応できた。
  • BtoBよりも小ロット・多品種であるBtoCのネット注文にも迅速に対応できるようになった。
  • 新たな需要の取り込みに成功して商圏を拡大し、売上を急増させた。
  • BtoBとBtoCの両軸で、持続的な収益につながるビジネスモデルを確立できた。

審査項目とこの事例の合っていたところ

ものづくり補助金の審査項目(5項目中3項目が合致)直近の回(23次)の採択率 35.1%(応募1,275件・採択448件)

◎経営戦略との整合性BtoBで培ったノウハウを基にBtoCへ広げる戦略のもと、小ロット・多品種に応える生産体制を整えた。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 73件
◎事業の実現可能性自動裁断機とバーコード管理で、職人不足の中でも小ロット・多品種のネット注文に迅速に対応できた。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 68件
◎新市場性・高付加価値性1センチ単位のオーダーという強みで、一般消費者向けの新たな市場を獲得した。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 62件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.44
—政策面公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.44

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。審査項目は、いま募集している回の公募要領のものです。

審査項目の合い方が近い事例

ものづくり補助金製造業北海道専門家確認済み

IoT型の自動充填機で、海外からの注文に応える生産力をつくる

網走ビール株式会社

成果生産コストが約8割減り、生産能力不足で見送っていた受注のチャンスロスも解消した。

海外からの注文が増えて手作業の瓶詰めでは能力が足りなくなり、ものづくり補助金でIoT型の自動充填機ラインを導入して、1時間の生産本数を350本から1,500本に高めた。

ものづくり補助金製造業福島県専門家確認済み

5軸加工機とIoTの環境、多能工化の人づくりで、低コスト・短納期を両立する

有限会社高橋工業所

成果加工時間が従来の機械の2/3まで短縮し、競合他社には難しい低コストと短納期を実現した。

ものづくり補助金で機械とICT・IoT環境を整え、設備の負荷状況を一元的に見ながら生産計画を立てている。

ものづくり補助金製造業栃木県専門家確認済み

最新設備と職人技を組み合わせ、設計から鍛造まで一貫生産する

株式会社シオダ

成果1人当たり日産2.4倍の加工が可能となり、生産性の向上によるコストダウンを実現した。

ものづくり補助金でマシニングセンタを導入し、独自に開発した専用加工ジグと組み合わせてプライヤーの加工を効率化した。

出典

この事例の取り組み

製造業のほかの採択事例

小規模事業者持続化補助金製造業福岡県専門家確認済み

町の名の由来から生まれたヤギミルクアイスで、町おこしの事業を育てる

KOYASU FARM

成果イベントでは1日200〜300個のソフトクリームが売れ、コンテストやデザイン賞も受賞した。

山羊の乳でつくるアイスを商品化し、移動販売とイベントで売ってきた。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)製造業静岡県専門家確認済み

ICカードとスマホ打刻で、勤怠の集計作業をなくす

花の舞酒造 株式会社

成果給与計算までの作業時間が8割以上減り、労務管理の担当者に新しい仕事を任せられるようになった。

日本酒の製造・直営店・卸売で勤務形態が多様ななか、IT導入補助金でクラウド型の勤怠管理システムとスマートフォン打刻を導入した。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)製造業沖縄県専門家確認済み

販売管理のシステムを整え、アート作品の海外展開に備える

合同会社 石垣焼窯元

成果売上が自動で集計され、自動釣銭機との連動で現金の計算・集計作業がゼロになった。

200種類以上の商品の販売・在庫管理を正確にするため、IT導入補助金でカスタマイズできるパッケージ型の統合経営支援システムを選び、POSと自動釣銭機を導入した。

製造業の事例をすべて見る

ものづくり補助金について

直近の23次の採択率は35.1%(応募1,275件・採択448件)。いま申請できる回は「新事業進出・ものづくり補助金」として募集されています。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

最新の公募を見る