小規模事業者持続化補助金卸売・小売宮崎県専門家確認済み

3時間ソーイング教室で顧客満足度を高め、教室の感染症予防対策も整える

株式会社服地のサカモト

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名株式会社服地のサカモト
所在地宮崎県
業種洋服の仕立て・服地の小売

この事例のポイント

  • 裁縫離れで売上げが15年前の8分の1になるなか、仕立ての技術をいかした「3時間ソーイング教室」を始めた。
  • 「手ぶら、簡単、一回完結型」にして、時間のない人でも参加できるようにし、要望に合わせて授業を高品質にした。
  • 持続化補助金(低感染リスク型)で教室の感染症予防対策を行い、マスクの製作・販売も強めて厳しい時期を乗り越えた。

事業の経緯

1940年に創業、洋服の仕立てや服地の販売を行う。

1940年に創業した洋服の仕立てと服地販売の企業で、裁縫離れから服地市場が縮小し、売上げが15年前の8分の1になっていた。社長と長女が新事業を検討し、仕立ての技術をいかした「3時間ソーイング教室」を2010年に始めた。

利用者の要望に合わせて授業を高品質にし、感染症の拡大以降は定員を限って単価を上げた。持続化補助金(低感染リスク型)で2022年に教室の感染症予防対策を行い、マスクの製作・販売で厳しい時期を乗り越えた。

事業の内容

  1. 課題:服地市場の縮小と売上げの減少大量生産される均一な既製服が増え、裁縫離れから服地市場は縮小傾向にあった。約20年前から布地購入や仕立て希望の利用者が徐々に減り、売上げが15年前の8分の1となっていた。
  2. 取り組み:「3時間ソーイング教室」の開始このような現状を打開するため、社長と長女は新事業を検討した。「顧客とコミュニケーションを取りながら手作りの良さを伝えられる場を整備したい」という思いと、「自分に合うサイズ、好みの色柄の既製品が見つからない」という利用者の声から、これまで培ってきた仕立ての技術をいかせる「3時間ソーイング教室」を2010年に開始した。「洋裁をやってみたいが時間がない」「何度も足を運べない」というニーズに応えるため、「手ぶら、簡単、一回完結型」で参加できるように試行錯誤した結果が「3時間」だった。
  3. 取り組み:要望に合わせた授業の高品質化教室は午前と午後の各一回でそれぞれ5名を定員とし、専任講師が丁寧に指導できるよう少人数で運営していた。当初は、事前に用意したパターンの型紙を使うプログラムとして、1回の授業料の平均単価を約8,000円に抑えていた。しかし、「授業料が多少高くても、よりデザイン性のある完成度の高いものが作りたい」という要望を受けて、デザインやサイズ、生地の要望を事前に確認し、よりイメージに合わせた製作ができる授業のスタイルとした。
  4. 課題:感染症の拡大による影響新型コロナウイルス感染症の感染拡大以降は、1回の定員を限定した。授業料の平均単価は1万5,000円〜2万5,000円となったが、受講後のアンケート調査で高い満足度を得ている。
  5. 取り組み:持続化補助金で感染症予防対策小規模事業者持続化補助金(低感染リスク型)を活用し、2022年に教室に感染症予防対策も施した。
  6. 取り組み:マスクの製作・販売マスクの需要が高まったことから、使用シーンや要望に合わせたマスクの製作、販売や受注強化を行った。売上げが減少するも長期休業はなく、感染症の感染拡大期における厳しい状況を乗り越えた。

補助金を使った経費

小規模事業者持続化補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

機械装置等費教室の感染症予防対策

事業の効果

  • 「3時間ソーイング教室」は、開始以降延べ3,500人に利用された。
  • 利用者の約6割が60〜70歳代である一方、約3割は20〜30歳代で、若年層の取り込みにも成功した。
  • 授業料の平均単価は、当初の約8,000円から、感染症の拡大以降は1万5,000円〜2万5,000円になった。
  • 受講後のアンケート調査で、利用者から高い満足度を得ている。
  • 売上げが減少したが長期休業はなく、感染症の感染拡大期を乗り越えた。
  • 教室の利用者から既製服の購入や洋服の直しの依頼もあり、既存事業の売上増にもつながっている。

審査項目とこの事例の合っていたところ

小規模事業者持続化補助金の審査項目(5項目中3項目が合致)直近の回(第19回)の採択率 47.2%(応募16,576件・採択7,819件)

◎①自社の経営状況分析の妥当性服地市場の縮小と売上げの減少を課題とし、仕立ての技術を強みとして整理している。出典:公募要領 p.33この項目が◎の事例 249件
◎②経営方針・目標と今後のプランの適切性時間のない利用者に合わせた一回完結型の教室を、事業の柱にする方針である。出典:公募要領 p.33この項目が◎の事例 249件
◎③補助事業計画の有効性教室への感染症予防対策が、感染症の拡大という課題に対応している。出典:公募要領 p.33この項目が◎の事例 356件
—④積算の透明・適切性公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.33
—デジタル技術の有効な活用公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.33

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。審査項目は、いま募集している回の公募要領のものです。

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事業者の声

一人一人の洋服・布地に関するご要望をできるだけ叶えられる地域のコンシェルジュとして、今後もお客様に寄り添っていきたい。

宮崎県の洋服の仕立て・服地小売の事業者
出典

販路開拓の手段

  • ソーイング教室:「手ぶら、簡単、一回完結型」の3時間の教室で、利用者との接点をつくった。
  • マスクの製作・販売:使用シーンや要望に合わせた製作と、受注の強化を行った。
  • 実店舗での対面受注:専門知識を持つスタッフが対面で受注し、実際の服地を手に取って風合いを感じてもらう。

今後の展望

専門知識を持つスタッフによる対面受注を続け、実際の服地を手に取れる実店舗販売の強みをいかしていく。地域のコンシェルジュとして、今後も顧客に寄り添うことをめざしている。

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