ものづくり補助金製造業大阪府

極小チップの実装機を入れ、試作に強い基板実装の会社へ

キタオ電子工業株式会社

大阪府の電子基板の実装・組立・検査の会社(従業員16名)国が公開している採択事例です

この事例のポイント

  • 国内の電機メーカーが海外に生産を移し、仕事が厳しくなった。
  • 口コミで広がった個別対応の力を生かし、設備とスキルに投資した。
  • 新しい実装機で、従来の半分の大きさの極小チップを実装できるようになった。
  • 次は検査工程の装置を入れ、検査がボトルネックになるのを防ぐ。

事業の経緯

1987年に設立し、顧客の電機メーカーから支給された電子部品を基板に実装し、組立と検査まで請け負ってきた。試作から量産まで一貫して対応し、多品種の小ロット生産を基本としている。国内の電機メーカーが製造拠点を海外に移したころから、経営が厳しくなった。

その後、個別の求めに応える技術が口コミで広がり、設備の増強とスキルの向上に力を入れ始めた。2020年度にはものづくり補助金で新しい実装機を入れ、極小チップの実装を実現した。航空機の着陸誘導用の装置や研究機関の実験機器など、難しい試作にも取り組んでいる。

事業の内容

  1. 課題:生産の海外移転顧客の電機メーカーから支給された電子部品を基板に実装し、組立と検査まで手がけている。国内の電機メーカーが製造拠点を海外に移したころから、経営が厳しくなった。
  2. 課題:部品の小型化電子部品の小型化が進み、より細かな実装が求められるようになった。極小部品の検査は顕微鏡を使うため時間がかかり、製造を効率化しても検査工程で全体の効果が頭打ちになる。
  3. 取り組み:極小チップの実装機口コミで広がった個別対応の力を強みに、設備の増強とスキルの向上に力を入れた。2020年度にものづくり補助金で新しい実装機を入れ、従来の0.6mm×0.3mmより小さい0.3mm×0.15mmのチップ部品を実装できるようにした。
  4. 取り組み:難しい試作への対応空港で使う航空機の着陸誘導用の閃光装置では、部品を小さくして多く載せるほど明るくできるため、高密度の基板を約2年かけて完成させ、各地の空港で実機テストを重ねた。研究機関からは実験機器向けに、球体の表面に載せる薄型の高密度基板の相談を受け、部品の配置や基板の大きさを変えながら取り組んでいる。

補助金を使った経費

記事の内容から、ものづくり補助金の経費区分にあてはめた区分です。

機械装置・システム構築費電子部品の実装機

事業の効果

  • 0.3mm×0.15mmの極小チップを、±0.05mmの精度で実装できるようになった。
  • 年間600件以上の最新の試作部品の実装を手がけている。
  • ベテランから若手への技術の継承が進んでいる。

事業者の声

世の中の製品がどんどん小型化され、電子部品もさらなる小型化が求められます。いかに新しい部品を実装していけるかに挑戦し続けています。

どんどん部品が小型化していく中で、対応できる技術で世界一を目指している。

大阪府の電子基板の実装・組立・検査の会社(従業員16名)
出典

今後の展望

次は3Dの光学外観検査装置を入れ、検査工程の生産性を高める予定である。部品の小型化に対応できる技術で世界一をめざし、研究機器などさまざまな分野で社会の役に立ちたいと考えている。ベテランから若手への技術の継承も進める。

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