瓦職人の技術を生かし、工場向けの遮熱工事を新事業に

長澤瓦商店株式会社✓ 経産省などの認定・選定

成果チラシの反響で4件の問い合わせがあり、3件を受注した。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • 創業者の父から、資格と経験を持つ長男が事業を継いだ。
  • ドローンでの屋根点検など、新しい技術を積極的に取り入れてきた。
  • 遮熱シートの加工場と、効果を伝える展示スペースを事務所に設けた。
  • 地元の商工会議所が配るチラシに案内を入れ、事業所に新事業を知らせた。

事業者のプロフィール

事業者名長澤瓦商店株式会社
所在地静岡県
業種瓦屋根工事
従業員数9人

事業の経緯

静岡県で、瓦屋根の工事を手がけてきた。現代表は瓦ぶきの国家技能士の資格などを持ち、継ぐのに十分な経験と知識を身につけてきた。

2018年に創業者の父から事業を継いだ。

承継の際には、ドローンでの屋根点検や遮熱工事など、新しい技術を取り入れて事業を広げたいと考えていた。そこで、暑さや電気代に悩む工場向けの遮熱工事を新事業として始めた。

事務所を増築して作業場と展示スペースを設け、シートの加工機も入れた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新しい事業の柱伝統の瓦工事に加えて、最新の技術を取り入れた新しい事業で会社の力を高め、商機をつかみたいと考えていた。

やったこと

  1. 遮熱工事の新事業屋根瓦の職人の技術を生かし、暑さ寒さや電気代の高騰に悩む工場向けに、遮熱シートを使った工事を新たに始めた。
  2. 作業場・展示スペースの増築既存の事務所を増築し、遮熱シートを加工する作業場と、遮熱の効果を伝える展示スペースを設けた。
  3. シート加工機の導入手作業だった遮熱シートの加工を効率よく行うため、ロータリーシャー(シートの切断機)を購入した。
  4. チラシでの案内地元の商工会議所が発行するチラシに、事業所向けの遮熱工事の案内を入れて配った。

補助金を使った経費

事業の効果

  • チラシの反響で遮熱工事の問い合わせが4件あり、4件見積もって3件を受注した。
  • 受注のうち2件は工事が完了した。
  • シートの切断機を入れたことで、手作業だったシート加工の効率化が見込める。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.8 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的創業者の父から長男が事業を継ぎ、新事業で会社の力を高める目的が示されている。承継を契機に新分野へ進む必要性が読み取れる。
  • 4
    計画の具体性と体制増築・シート加工機導入・チラシ案内・4件見積3件受注・2件完了と、取組の内容と進捗が具体的に示されている。
  • 4
    売上・利益の見込み問い合わせ4件、見積4件、受注3件と数字で成果が示され、工場向け遮熱工事で売上増加が見込める。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    創業者の父から長男が事業を継ぎ、新事業で会社の力を高める目的が示されている。承継を契機に新分野へ進む必要性が読み取れる。

実現可能性4.0
  • 計画の具体性と体制4

    増築・シート加工機導入・チラシ案内・4件見積3件受注・2件完了と、取組の内容と進捗が具体的に示されている。

収益性4.0
  • 売上・利益の見込み4

    問い合わせ4件、見積4件、受注3件と数字で成果が示され、工場向け遮熱工事で売上増加が見込める。

継続性3.0
  • 事業の継続3

    長男が継いだ後もドローン点検など新技術を取り入れてきたと書かれ、承継後も成長させる姿勢はあるが、継続体制の具体的記述は少ない。

受けた国の認定・補助金

認定・届出

補助金・助成金

  • 事業再構築補助金(第7回)中小企業庁・2,000万円

事業者の声

古くから日本に伝わる「瓦」の文化を事業承継できたことは弊社の誇りである。今後、この伝統とともに質の高い工事を広げていく事が、承継したものの責務である。新事業により企業力をアップさせ、アピール力を上げることで、商機をつかめると期待している。

静岡県の瓦屋根工事(従業員9名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

脱炭素の流れのなかで、遮熱工事の需要はさらに高まるとみている。長く効果が続く遮熱の工事を知ってもらうため、地域の金融機関と組み、暑さに困っている顧客の紹介を受けていく。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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