木工専用連続転写機の導入による表彰記念品の即納体制構築及び業界シェア拡大

福井県の製造業の会社が、ものづくり補助金で木工専用連続転写機を導入し、表彰記念品の即納体制を整えた採択事例です。

山壁産業株式会社

成果生産性は約1.5倍に向上

この事例のポイント

  • 組立家具用の旧機械は専用機ではないため、熟練の職人による微調整が必要だった。
  • 補助事業を活用し、木工専用連続転写機を機械メーカーと共同で開発しました。
  • 生産性は約1.5倍に向上。専用機の導入により、熟練の職人による微調整が不要になり、生産性が約1.5倍に向上しました。

事業者のプロフィール

事業者名山壁産業株式会社
所在地福井県 鯖江市
業種家具・装備品製造業
技術分野精密加工
従業員数43人
資本金2,000万円
設立1983年

事業の背景

1983年6月の創業当初はガラス・木工加工が主力だったが、需要が減少した。2013年頃から、ガラスと木工の加工技術を組み合わせた家具の部材製造を始めた。

現在は店舗用オーダー家具が売上の半分近くを占め、表彰・受賞記念品も事業の柱に成長している。表彰・受賞記念品の製造では業界トップシェアを占め、2012年頃から業界初となる完全内製化を推進していたが、面取りおよびシート張り加工の機械に課題があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力組立家具用の旧機械は専用機ではないため、熟練の職人による微調整が必要だった。
  • 人手・技能面取りおよびシート張り加工を担う職人は高齢化し、リタイアが迫っていた。
  • コスト・採算機械が老朽化し、海外製のためメンテナンスや修理も困難だった。

やったこと

補助事業を活用し、木工専用連続転写機を機械メーカーと共同で開発しました。表彰・受賞記念品の面取りおよびシート張り加工の専用機として導入しました。

導入後は職人がいなくても高品質の製品を安定して生産できるようになりました。製造コストが圧縮され、収益性の向上にもつながりました。

新しい製品・サービス:木工専用連続転写機(機械メーカーと共同開発)による表彰・受賞記念品の面取りおよびシート張り加工。

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

  • 生産性は約1.5倍に向上

専用機の導入により、熟練の職人による微調整が不要になり、生産性が約1.5倍に向上しました。職人不在でも高品質の製品を安定して生産できるようになり、製造コストが圧縮されて収益性も向上しました。

小ロットや多品種、短納期などの多様な注文にも対応できるようになり、強みが増しました。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.6 / 514観点のうち12観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性ガラス・木工の技術を家具部材へ、さらに店舗用家具や表彰品へと段階的に展開し、過去の取組を継続して事業の柱に育てた流れが読み取れる。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性業界トップシェアと完全内製化、ガラス・木工の複合技術を強みとし、海外製との差別化を示している。
  • 4
    課題の認識と解決旧機械の熟練職人依存・高齢化・老朽化という課題を認識し、生産性約1.5倍、シェア60%から75%への目標で解決を図っている。
経営戦略との整合性4.0
  • これまでの取組との一貫性4

    ガラス・木工の技術を家具部材へ、さらに店舗用家具や表彰品へと段階的に展開し、過去の取組を継続して事業の柱に育てた流れが読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    業界トップシェアと完全内製化、ガラス・木工の複合技術を強みとし、海外製との差別化を示している。

  • 課題の認識と解決4

    旧機械の熟練職人依存・高齢化・老朽化という課題を認識し、生産性約1.5倍、シェア60%から75%への目標で解決を図っている。

事業の実現可能性3.4
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産性が約1.5倍になり、シェア率75%目標も着々と達成に近づいていると具体的に示され、実現性が高い。

  • 事業を進める体制3

    機械メーカーと共同で専用機を開発・導入し、職人不在でも安定生産できる体制を整えたと記述されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    小ロット・多品種・業界初の即日出荷など短納期対応を示し、受注も安定的で顧客に選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の効果や今後の展望は示されているが、中長期の検証や具体的なスケジュールの記述は限定的である。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    表彰・受賞記念品の市場で業界トップシェアを占め、高品質化と高価格競争力を両立させ、高付加価値化を図っている。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    新たな雇用創出に貢献していると専門員が述べ、地域の製造業としての役割が読み取れる。

  • 費用対効果3

    生産性が約1.5倍となり人件費圧縮と収益性向上につながったと示され、費用対効果の方向性は読み取れる。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    鯖江市の地域企業として表彰品製造で業界を牽引し、新たな雇用創出にも貢献していると地域経済への寄与が示されている。

今後の展望

長期目標として据えたシェア率75%への引き上げは、達成に近づいています。

  • 目標:シェア率 60%→75%

事業者の声

新しい機械の導入で、生産性が約1.5倍に。

完全内製化のメリットを、さらにブラッシュアップ。

収益性も向上。

新しい機械の導入で、75%を目指す。

公式の事例集より(原文のまま)

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文からAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。