事業再構築補助金製造業富山県専門家確認済み

デジタルツールで納期遵守率を高め、新規事業の工場も新設して取引先を広げる

株式会社山口技研

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名株式会社山口技研
所在地富山県
業種金属部品の精密加工・自動化装置の製造
従業員数28人
資本金1,500万円

この事例のポイント

  • 月3,000件の受注のほとんどが数量1、2個という超多品種少量生産で、生産計画が複雑になり、納期の遅れが課題だった。
  • バーコードによる工程管理や発注書の自動化などのデジタルツールで、納期遵守率が80%から97%に向上した。
  • 事業再構築補助金で新規事業の工場を新設し、大都市圏の商談会で首都圏等の企業とのマッチングを実現した。

事業の経緯

1977年創業のプレス金型メーカー、建材分野中心に事業展開。2003年にマシニングセンタを導入、精密加工事業に進出。2010年から自動化装置の製造やDXを推進し現在は精密加工と装置事業の二本柱で事業展開。高い製造技術と品質保証体制を持ち積極的なデジタルツール導入で効率的な生産管理も実現。多品種少量生産に対応し100%近い納期遵守率を実現、取引先からの信頼も厚い。女性活躍推進や柔軟な休暇制度を整備し働きやすい職場づくりにも取り組む。※2023年はばたく中小企業・小規模事業者300社(DX分野)受賞。

1977年創業のプレス金型メーカーで、建材分野を中心に事業を展開してきた。2003年にマシニングセンタを導入して精密加工事業に進出し、2010年から自動化装置の製造やDXを推進して、現在は精密加工と装置事業の二本柱で事業を行っている。

月3,000件の受注のほとんどが数量1、2個の超多品種少量生産で、納期の遅れが課題となった。バーコードによる工程管理や発注書の自動化などのデジタルツールを導入し、納期遵守率を80%から97%に高めた。事業再構築補助金を活用して新規事業の工場を新設し、大都市圏の商談会で首都圏等の企業とのマッチングも実現して、現在は約60社と取引している。

事業の内容

  1. 課題:超多品種少量生産による生産計画の複雑化月に3,000件ある受注のほとんどが数量1、2個という「超」多品種少量生産であり、生産計画は複雑化し、伝票処理等の負担は限界に達していた。そのための納期遅れも課題となっていた。
  2. 取り組み:デジタルツールの導入元SEの社長がIT経営を導入し、バーコードによる工程の進捗管理や図面データの保存、仕入先や外注への発注書の自動化、自動データバックアップなど、デジタルツールの導入による会社の見える化を進めてきた。ツール導入だけに終わらず、従業員が納期を強く意識するようになったことで、納期遵守率は80%から97%に大幅に向上した。
  3. 取り組み:DXの社内への浸透DXの効果は会社全体に浸透し、従業員が自発的に改善提案を行うなど、チャレンジ精神が社風として定着した。生産の効率化だけでなく、社風の変革が新規顧客の獲得にもつながり、DXの推進以降、取引先は10倍以上に増大しており、さらなる成長を目指している。
  4. 取り組み:事業再構築補助金による新工場と販路開拓2008年以降、取引先の多角化と装置メーカーへの転換を図り、事業再構築補助金を活用して新規事業の工場を新設した。大都市圏の商談会に参加し、首都圏等の企業とのマッチングを実現した。現在は約60社と取引し、半導体関係や蓄電池関係など新分野の受注も増加している。
  5. 取り組み:女性の活躍と地域への波及平均年齢は40代で、若いリーダーが複数存在し、全社員の3割以上が女性である。いち早く「30分単位」の時間休暇を導入し、育児休業なども他社に先駆けて整備した。多くの女性が事務職だけでなくエンジニアとしても活躍し、出産後も復帰している。富山県の「子宝モデル企業」として表彰されている。社長は富山県機電工業会の青年部会長を務め、DXの重要性の啓発を行うほか、大手企業の下請けから直接取引に転換し、取引先数を20倍以上に増やした経験を講演会で伝え、意見交換を行っている。工業会として「連携事業継続力強化計画」の認定を受け、部品供給等で他社との連携を図っている。

補助金を使った経費

事業再構築補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

建物費新規事業の工場の新設

事業の効果

  • 納期遵守率が80%から97%に大幅に向上した。
  • DXの推進以降、取引先は10倍以上に増えた。
  • 大手企業の下請けから直接取引に転換し、取引先数を20倍以上に増やした。
  • 現在は約60社と取引し、半導体関係や蓄電池関係など新分野の受注も増えている。
  • 従業員が自発的に改善提案を行うなど、チャレンジ精神が社風として定着した。
  • 全社員の3割以上が女性で、富山県の「子宝モデル企業」として表彰されている。

審査項目に合っていた点

事業再構築補助金の審査項目

合致した審査項目3 / 5項目
後継の中小企業新事業進出補助金の直近(第4回)の採択率33.9%応募1,499件・採択508件

出典:公募要領 p.44(審査項目)

◎経営戦略との整合性下請けからの脱却をめざし、精密加工から装置メーカーへの転換と取引先の多角化を進めてきた。この項目が◎の事例 23件
◎事業の実現可能性デジタルツールで納期遵守率を97%に高め、約60社と取引する実績がある。この項目が◎の事例 21件
◎新市場性・高付加価値性半導体関係や蓄電池関係など、新分野の受注が増えている。この項目が◎の事例 23件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。
—政策面公開されている事例からは読み取れません。

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。事業再構築補助金は募集が終わっているため、後継の新事業進出・ものづくり補助金の審査項目で見ています。

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ドローンとVRの新規事業で、紙のチラシに頼る商売から抜け出す

有限会社市場印刷

成果取引のなかった業種の顧客からも、ドローンやVRで引き合いを受けるようになった。

住宅・不動産会社向けの広告印刷がチラシの落ち込みで苦しくなり、事業再構築補助金で最新のドローンと3Dスキャンカメラを導入した。

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成果自社製品の開発が取引先から評価され、対等な関係で価格交渉ができるようになり、既存事業の利益率も上がった。

急に事業を引き継いだ社長が、よろず支援拠点の指導で経営の知識を身につけ、価格転嫁などで経営を改善した。

出典

今後の展望

さらなる成長をめざしている。

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