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補助金

AIを導入した補助金の採択事例|外観検査・生産計画・清掃ロボットの成果

公開 2026/10/18専門家監修

この記事の要点

AIの導入は、設備やシステムとして事業計画に組み込めば補助金の対象になります。外観検査・生産計画・清掃ロボット・翻訳ツールの開発など、AIの使い道ごとに使った補助金と成果を採択事例で整理しました。

この記事の目次
  1. AIを何に使うと補助金の対象になる?
  2. 外観検査と品質管理にAIを使った事例
  3. 生産計画と熟練の技術にAIを使った事例
  4. 清掃と接客の人手をAIで減らした事例
  5. 翻訳や診断のAIサービスを開発した事例
  6. AI活用の参考事例(補助金の利用は未確認)
  7. 専門家から見たAI導入の補助金のポイント
  8. 間違えやすい点
  9. よくある質問
結論

AIの導入は、設備やシステムとして事業計画に組み込めば補助金の対象になります。採択事例では、外観検査、生産計画、清掃ロボット、翻訳ツールの開発などにAIが使われています。

デジタル化・AI導入補助金、省力化投資補助金、新事業進出・ものづくり補助金のうち、AIを何に使うかで合う制度を選びます。

AIで対象か確認する

AIを入れたいが、補助金を使った他社が何にAIを使い、何が変わったかを知りたい方に向けた記事です。

補助金の採択事例と公募要領から、AIの使い道ごとに、使った補助金と成果を整理します。

AIを何に使うと補助金の対象になる?

AIは、それだけで対象になるわけではなく、どの制度の経費として入れるかで決まります。デジタル化・AI導入補助金の公募要領の定めは次のとおりです。「ITツールはIT導入支援事業者が提供し事務局に登録されたソフトウェア(AIを含む。)・オプション・役務・ハードウェアの総称。「AI活用枠」という枠はない」。AIは登録されたITツールの機能の1つとして扱われます。

AIの使い道 合う補助金 入れる物の例
事務の効率化(仕訳・見積・問い合わせ) デジタル化・AI導入補助金 登録されたAI機能つきのソフト
現場の省力化(検査・搬送・清掃) 省力化投資補助金 AI清掃ロボット、AIを使った専用の設備
新しい製品・サービスの開発 新事業進出・ものづくり補助金 AIを組み込んだ機械やシステムの開発

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領 p.4『1-2 デジタル化・AI導入補助金事業のスキーム』台帳で見る

生成AIのツールを入れる場合はChatGPT・生成AI導入の補助金で取り上げています。

外観検査と品質管理にAIを使った事例

今は終了した事業再構築補助金を使った長野県の製造業では、入力・表示装置を作る事業で、AIにより外観検査などの業務を大きく効率化しました。その後は事業の買収も重ねて、遠隔の画像診断の仕組みを加えました(事例ページ)。

ものづくり補助金の古い事例でも、画像検査用のカメラで製品を全数検査したり、X線検査装置の画像処理で異物を見つけたりする例が多くあります。検査は、AIの使い道の中でも成果を数字で示しやすい分野です。検査の工程を省力化した事例は人手が足りない小さな製造業が入れた設備と効果で取り上げています。

生産計画と熟練の技術にAIを使った事例

ものづくり補助金の事例では、AIで生産計画を立てる例が目立ちます。奈良県の樹脂容器の会社は、急な注文に合わせる生産計画づくりをAIで自動化し、生産のリードタイムを短くしました(事例ページ)。

広島県の成形の会社は、AIを使う成形機とロボットを組み合わせ、検査も自動にしました。加工の時間と不良が大きく減り、利益率も上がっています(事例ページ)。熟練の職人の判断をデータにして、経験の浅い人でも作業できるようにする例もあります。

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清掃と接客の人手をAIで減らした事例

省力化投資補助金を使った東京都のビルメンテナンスの会社は、郊外の宿泊施設のロビーと廊下の清掃に、自分で走るAI清掃ロボットを入れました。1人分の毎日の清掃の作業がなくなっています(事例ページ)。

省力化投資補助金の一般型では、AIやロボットを使って、会社ごとの業務に合わせて設計した設備も対象です。公募要領は、オーダーメイド設備をオーダーメイド設備:ICT・IoT・AI・ロボット・センサー等を活用し、生産工程を自動化するため、SIerとの連携などを通じて事業者の個々の業務に応じて専用で設計された機械装置やシステムとしています1。清掃ロボットのようにカタログに載っている製品は、カタログ注文型で選べます。製品の探し方は省力化補助金のカタログの使い方で取り上げています。

翻訳や診断のAIサービスを開発した事例

AIを自社で使うだけでなく、AIのサービスを作って売る例もあります。同じく事業再構築補助金を使った東京都の映像翻訳の会社は、字幕翻訳のAIツールを開発し、自社の作業に組み込んで納期を大きく短くしました(事例ページ)。

ものづくり補助金の事例では、空調設備の点検の記録をAIに学ばせて、設備の劣化を自動で診断するサービスを作った建設業の例もあります。事業再構築補助金の後継は新事業進出・ものづくり補助金で、新しいサービスの開発は今はこの制度が受け皿です。制度の全体はAI導入・開発に使える補助金・助成金で取り上げています。

AI活用の参考事例(補助金の利用は未確認)

補助金を使ったかは確かめられていませんが、国が選んだ会社の中には生成AIの例もあります。経済産業省のDXセレクション2025のレポートでは、選ばれた会社の半数ほどがAIを使い、画像による塗装の検査や、生成AIでの請求書づくりなどに取り組んでいます。

静岡市のDXモデル事例集にも、ChatGPTで帳票や在庫の管理を楽にした小さな会社の例があります。こうした使い方が、デジタル化・AI導入補助金などの対象になるかは、入れるツールと計画の中身で決まります。生成AIで計画書を作るときの注意は生成AIで作った補助事業計画書はなぜ不採択?で取り上げています。

専門家から見たAI導入の補助金のポイント

補助金の採択事例545件のうち、生産性・人手不足を課題に挙げた事例は29.9%です。AIの事例の多くも、検査や計画づくりの人手を減らすことが目的です。AIを使った事例は、採択事例の「AI導入・活用」でまとめて見られます。

AIの導入が補助金に向いている会社

AIで減らしたい作業と時間がはっきりしている会社です。検査の時間、計画づくりの時間など、入れる前と後で比べられる数字を計画書に書けます。

迷うのはAIで何をするかが決まっていない会社

「AIを入れたい」だけでは、どの制度の経費になるかが決まりません。先に、AIで解きたい仕事を1つに絞ります。

間違えやすい点

AIの導入で間違えやすいのは、利用料の扱いと、登録されていないツールです。

注意

デジタル化・AI導入補助金で対象になるのは、事務局に登録されたITツールです。登録されていない生成AIのサービスを自分で契約しても、補助の対象になりません。

注意

AIの機能があるかどうかは、制度の対象かどうかと別の話です。省力化投資補助金では、AIがあっても人手を減らす効果を示せなければ、計画として評価されにくくなります。

省力化の効果の示し方はカタログ注文型の人手不足要件の証拠書類で取り上げています。

よくある質問

ChatGPTの月額の利用料は補助金の対象ですか?

自分で契約した生成AIのサービスの利用料だけでは、対象になりにくいです。デジタル化・AI導入補助金に登録されたツールとして入れる場合に、対象になりえます。

AIのシステムを外注して作る費用は対象ですか?

新事業進出・ものづくり補助金や省力化投資補助金の一般型で、事業計画に必要なシステムとして対象になりえます。

生成AIを使った採択事例はありますか?

公開されている採択事例には、生成AIを使った例はまだほとんどありません。検査や生産計画のAIの事例が中心です。

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出典(1件)
  1. 中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募) p.7『1-2 定義』

参考資料

  • 中小企業基盤整備機構「デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領」
  • 中小企業基盤整備機構「中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領」
  • 経済産業省「DXセレクション2025 レポート」
  • 静岡市「中小企業等DX支援事業 DXモデル事例集」
  • 公募要領の台帳(デジタル化・AI導入補助金)
  • 公募要領の台帳(省力化補助金)

確認日:2026年10月17日

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目次

  1. AIを何に使うと補助金の対象になる?
  2. 外観検査と品質管理にAIを使った事例
  3. 生産計画と熟練の技術にAIを使った事例
  4. 清掃と接客の人手をAIで減らした事例
  5. 翻訳や診断のAIサービスを開発した事例
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