自動車整備システムに使える補助金|対象のソフトの数・価格帯と選び方

この記事の要点

自動車整備システムは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトなら補助の対象です。登録は42シリーズあります。公式の登録ソフト一覧をもとに、価格帯・クラウド型の割合・選び方と自己負担の目安を整理しました。

この記事の目次
  1. 登録は42シリーズ
  2. 真ん中の価格は70.6万円
  3. クラウド型が50%
  4. 選ぶ基準は3つ
  5. 自己負担の目安は約35万円
  6. 通常枠以外は補助率が違う
  7. 車検の検査と発注を短縮
  8. 採択率は公募回で変わる
  9. 専門家から見たポイント
  10. 間違えやすい点
  11. よくある質問
結論

自動車整備システムは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。

2026年10月時点で、この登録ソフトは42シリーズ(登録番号124件)、扱うIT導入支援事業者は35社です。真ん中の価格は70.6万円で、50万〜150万円の帯が33%と最も多くなっています。

車検や整備の記録をシステムに移したいが、登録ソフトのどれが補助の対象で、自己負担がいくらになるのか分からない。自動車整備システムに使える補助金を知りたい方に向けた記事です。

デジタル化・AI導入補助金は、業務ソフトやクラウドの導入費用を補助する国の制度です。公募要領の内容は公募要領の台帳で確かめられます。

登録は42シリーズ

デジタル化・AI導入補助金に登録された自動車整備システムは、2026年10月時点で42シリーズ(登録番号124件)、扱うIT導入支援事業者は35社です。シリーズとは、同じ製品のプラン違い・人数違いを1つにまとめた数です。

ITツール検索の業種の区分では、42シリーズすべてが自動車整備・販売に当てはまります。全業種向けの汎用ソフトではなく、整備・販売の業務に絞ったソフトです。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 ITツール検索(中小企業基盤整備機構・公式)

登録されたソフトの一覧はデジタル化・AI導入補助金の登録ソフトを探すから見られます。

真ん中の価格は70.6万円

登録42シリーズの価格は、一番安いものが2.4万円、一番高いものが310万円です。真ん中は70.6万円で、下から4分の1が22.3万円、上から4分の1が150万円です。

価格帯 シリーズ数 割合
10万円未満 5シリーズ 12%
10万〜50万円 11シリーズ 26%
50万〜150万円 14シリーズ 33%
150万円以上 12シリーズ 29%

割合は42シリーズに対するものです。150万円以上も29%あり、価格の幅は広くなっています。業種ごとのソフトの並びは業種固有プロセスの一覧(登録ソフト)で確かめられます。

クラウド型が50%

登録42シリーズのうち、クラウド型は50%です。インボイス対応は79%で、多くのソフトが対応しています。AI機能を持つのは5%、生成AIを使うのは2%にとどまります。

通常枠では、クラウドの費用も対象経費に入ります。対象経費は、ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費です。

導入を担当する事業者の選び方はIT導入支援事業者の探し方で取り上げています。

選ぶ基準は3つ

登録ソフトのどれが御社に合うかは、次の3つで絞ると比べやすくなります。

  1. 価格帯で予算を決める。真ん中は70.6万円です。10万円未満は12%(5シリーズ)、150万円以上は29%(12シリーズ)です。
  2. クラウド型かを見る。クラウド型は50%です。整備の記録や予約を事務所の外からも見たいかを先に考えると、候補が絞れます。
  3. インボイス対応かを見る。インボイス対応は79%です。インボイス枠の条件は公募要領の台帳で確かめられます。

登録番号はプランごとに分かれ、同じ製品でも対象かどうかが番号で変わります。

整備工場の車検管理や整備記録のシステムの入れ替えが、登録ソフトの対象になるかは、AIで3分ほどで確かめられます。

AIで対象か確認する

自己負担の目安は約35万円

通常枠の補助率は1/2以内で、1プロセス以上の場合の補助額は5万円~150万円未満(1プロセス以上)です。

真ん中の価格70.6万円のソフトを通常枠で入れると、補助額は35.3万円、自己負担も35.3万円が目安です。消費税などは補助対象外のため、実際の額は見積もりの内訳で変わります。補助率と上限は公募要領の台帳で確かめられます。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.16『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』台帳で見る

通常枠以外は補助率が違う

通常枠のほかに、インボイス枠の2つの類型とセキュリティ対策推進枠があり、補助上限と補助率が枠ごとに決まっています。複数の事業者で取り組む複数者連携の枠もあります。御社の登録ソフトをどの枠で申請できるかは、IT導入支援事業者と登録番号で確かめます。

枠 補助上限 補助率
インボイス枠(インボイス対応類型) ソフトウェア購入費・導入関連費:下限なし~350万円(1機能のみは上限50万円、2機能以上は350万円) 補助額50万円以下の部分は3/4以内(小規模事業者は4/5以内)、50万円超の部分は2/3以内
インボイス枠(電子取引類型) クラウド利用費:下限なし~350万円 中小企業・小規模事業者等:2/3以内、その他の事業者等:1/2以内
セキュリティ対策推進枠 5万円~150万円 1/2以内、小規模事業者は2/3以内
出典:デジタル化・AI導入補助金2026 インボイス枠(インボイス対応類型)公募要領(改訂版) p.15『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』台帳で見る
ほか2件デジタル化・AI導入補助金2026 インボイス枠(電子取引類型)公募要領(改訂版) p.16『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』台帳で見る
デジタル化・AI導入補助金2026 セキュリティ対策推進枠 公募要領(改訂版) p.13『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』台帳で見る

各枠の条件はデジタル化・AI導入補助金の公募要領の台帳にまとめています。

車検の検査と発注を短縮

採択事例では、車検の検査や発注をシステムに置き換え、作業の時間を大きく減らした例が、ものづくり補助金(平成26年度・平成29年度・令和元年度)に見られます。いずれもデジタル化・AI導入補助金ではなく、ものづくり補助金の例です。

平成26年度の例では、発注業務に従業員が費やす時間が32時間/週から0時間/週になりました。平成29年度の例は、1台の検査時間が10分、記録簿作成が5分で、導入後のリードタイムは15分です。令和元年度の例では、帳票作成を含む検査処理時間が1時間/台から0.5時間/台になりました。

採択率は公募回で変わる

デジタル化補助金の最新回(26年4次)の採択率は44.4%です。回ごとの推移は、次のグラフのとおりです。

デジタル化・AI補助金の採択データ

デジタル化・AI導入補助金(通常枠。2025年まではIT導入補助金 通常枠)の26年4次の採択率は44.4%でした。採択事例では製造業が22%と最も多く、経費はソフトウェア購入費が81%の事例で使われています。

採択率の推移

26年4次44.4%
直近5回の平均42.0%

採択事例 37件採択事例を見る ›

出典(1件)
  1. デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)事務局「交付決定事業者一覧」(25年8次〜26年4次)
採択率は採択数÷応募数で計算しています。業種・経費は、国・省庁などが公開している採択事例37件を数えた割合です(1つの事例で複数使うため、合計は100%を超えることがあります)。

採択率は、公式が公表した公募回ごとの応募数と採択数から出した数字です。採択されなかったときに理由を聞けるかは、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

専門家から見たポイント

自動車整備システムの採択事例は、車検の検査時間や発注の作業時間を、導入前後の数字で示した例が目立ちます。公式の採択データでは、最新回の応募1,836件に対して816件が採択されました。

候補のソフトは登録ソフトの一覧から絞れます。

検査と記録をつなぎたい会社

検査から帳票の作成までを一続きにしたい会社は、検査時間を「何分から何分へ」と示した例を参考に、導入前の所要時間を先に測っておくと計画が書きやすくなります。

業務の範囲を広げたい会社

ソフトが対応する業務を4プロセス以上に広げる計画は、補助額が150万円~450万円以下(4プロセス以上)の枠で考えます。

AI機能まで求める会社

AI機能を持つ登録ソフトは5%、生成AIは2%と少ない数です。まず価格とクラウド型で候補を絞り、AI機能が必要かを後から確かめるのが現実的です。

どのソフトが御社の計画に合うか、どの枠で申請できるかは、専門家に無料で相談できます。

間違えやすい点

間違えやすいのは、登録の条件、契約の順番、枠ごとの経費の違い、事例の公募回です。

  1. 登録されたソフトだけが対象。IT導入支援事業者が登録したソフトに限られ、登録されていない製品の費用は対象になりません。
  2. プランごとに対象が決まる。登録番号は124件で、42シリーズにはプラン違いがまとめられています。同じシリーズでも番号を確かめてください。
  3. 交付決定の前の購入は対象外。対象外になるのは、交付決定前に購入したITツールです。
  4. リース・中古は対象外。対象外になるのは、リース・レンタル契約のITツール(お助け隊サービスを除く)、中古品です。
  5. ハードウェアは枠で違う。通常枠の対象経費として台帳にあるのは、ソフトウェア・オプション・役務です。PCやタブレットなどのハードウェアは、インボイス枠の区分で、PC・タブレット等:下限なし~10万円、補助率1/2以内。
  6. 受付の日程は公表を確かめる。受付開始は2026年3月30日~です。締切については、公募要領に締切日の記載なし(受付スケジュールは本事業ホームページに順次公表)。
  7. 事例はものづくり補助金のもの。紹介した事例はものづくり補助金(平成26年度・平成29年度・令和元年度)の採択事例で、補助上限や経費は今の公募要領で確かめます。

契約や支払いの順番はデジタル化・AI導入補助金の申請手順で取り上げています。

よくある質問

自動車整備業の会社でも申請できますか?

対象は中小企業・小規模事業者等です。中小企業等の定義(例:製造業等 資本金3億円以下又は従業員300人以下、小売業 5千万円以下又は50人以下 等)。御社が当てはまるかは、基準を先に確かめてください。自動車整備業の持続化補助金の使い方は自動車整備業の持続化補助金で取り上げています。

ソフト以外の経費も対象になりますか?

通常枠では、ソフトのほかに次の区分も対象です。

  • 大分類Ⅱ オプション(カテゴリー2 機能拡張・3 データ連携ツール・4 セキュリティ)。最大1年分
  • 大分類Ⅲ 役務(カテゴリー5~7)。補助対象経費は200万円が上限。保守サポートは最大2年分

持続化補助金とどちらで考えればいいですか?

ソフトの導入費用は、登録されたソフトを対象にするこの補助金で考えます。予約や業務システムの費用を持続化補助金で考える場合は、持続化補助金で予約・POS・業務システムは入れられる?で確かめてください。

登録されていないソフトは対象になりませんか?

IT導入支援事業者が登録したソフトだけが対象です。登録ソフトの一覧はデジタル化・AI導入補助金の登録ソフトを探すから確かめられます。

交付決定の前に契約してもよいですか?

交付決定の前の購入は対象外になります。契約と支払いの順番は、デジタル化・AI導入補助金の申請手順で確かめてください。

ほかの「よくある質問」を見る

ほかの質問も見るデジタル化・AI導入補助金のよくある質問
出典

公募の受付状況

デジタル化・AI導入補助金

公募回
6次締切分
締切
この回の受付は終了しました

公募要領の台帳より(2026年10月30日確認)

この補助金の採択事例

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サービス業(他に分類されないもの)で、実際に採択された会社です。

申請枠:低感染リスク型ビジネス枠

まだ相談は早いと感じる方は、まず資料で全体をつかんでください。

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