採用管理システムに使える補助金|対象のソフトの数・価格帯と選び方

この記事の要点

採用管理システムは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトなら補助の対象になります。登録は38シリーズです。価格帯の分かれ方と選ぶ基準、自己負担の考え方を、登録ソフトの一覧と公募要領の台帳をもとに整理しました。

この記事の目次
  1. 登録は38シリーズ
  2. 真ん中の価格は60万円
  3. クラウド型が97%
  4. 選ぶ基準は4つ
  5. 対象は中小企業と小規模事業者
  6. 自己負担は半分以上が目安
  7. 採択率は公募回で変わる
  8. 専門家から見たポイント
  9. 間違えやすい点
  10. よくある質問
結論

採用管理システムは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。

登録は38シリーズ(登録番号89件)で、扱うIT導入支援事業者は38社、真ん中の価格は60万円です。通常枠の補助率は1/2以内です。

応募者の管理を表計算から採用管理システムに移したいが、補助金の対象になるソフトの価格や選び方が分からない。登録ソフトの数と価格帯から、対象の確かめ方と選び方を知りたい方に向けた記事です。

デジタル化・AI導入補助金は、登録されたITツールの導入費用を補助する国の制度です。制度全体の決まりは公募要領の台帳で確かめられます。

登録は38シリーズ

デジタル化・AI導入補助金に登録された採用管理システムは、2026年10月時点で38シリーズ(登録番号89件)です。シリーズは、同じ製品のプラン違い・人数違いを1つにまとめた数で、扱うIT導入支援事業者は38社です。

業種を問わず使えるソフトが79%を占め、保育・建設業・介護・医療向けのソフトは少数です。製品を探すときは、総務・人事・給与・教育訓練・法務・情シス・統合業務の一覧から、採用管理の機能があるソフトを確かめられます。

真ん中の価格は60万円

登録ソフトの価格は、一番安いもので1.8万円、一番高いもので600万円です。真ん中の価格は60万円で、下から4分の1は20万円、上から4分の1は96万円です。

価格帯 シリーズ数 割合
10万円未満 2 5%
10万〜50万円 15 39%
50万〜150万円 17 45%
150万円以上 4 11%

割合は登録ソフト38シリーズに対するものです。50万〜150万円の価格帯が最も多く、10万〜150万円の2つの価格帯で32シリーズを占めます。価格の高い順・安い順に探したいときは、登録ソフトを探すページから一覧を開けます。

クラウド型が97%

登録ソフトのうち、クラウド型は97%です。AI機能を持つものは42%、生成AIを使うものは39%です。一方で、インボイス対応をうたうものは0%でした。

インボイス枠は通常枠とは対象や補助率が別に決まっているため、申請する枠ごとの条件は公募要領の台帳で確かめてください。

選ぶ基準は4つ

  1. 登録番号で絞る。登録番号は89件あります。導入したいプランが、その番号で登録されているかを一覧で確かめます。
  2. 価格帯を先に決める。真ん中の価格は60万円で、10万〜50万円と50万〜150万円の2つの価格帯に32シリーズが入ります。
  3. クラウド型かどうか。登録の97%がクラウド型のため、利用料の払い方と契約期間を確かめます。
  4. 相談先の事業者を決める。申請は、ソフトを登録したIT導入支援事業者と進めます。扱う事業者は38社あります。

事業者の探し方はIT導入支援事業者の探し方で取り上げています。

対象は中小企業と小規模事業者

対象は、公募要領で定める中小企業・小規模事業者等です。御社が当てはまるかは、次の3点で確かめます。

確かめること 公募要領の決まり
会社の規模 中小企業等の定義(例:製造業等 資本金3億円以下又は従業員300人以下、小売業 5千万円以下又は50人以下 等)
小規模事業者の基準 商業・サービス業 5人以下、宿泊業・娯楽業 20人以下、製造業その他 20人以下
導入するソフト IT導入支援事業者が登録したソフトであること

1。詳しい条件は公募要領の台帳にまとめています。

応募者管理の仕組みを入れる御社が対象にあたるかは、AIで3分ほどで確かめられます。

AIで対象か確認する

自己負担は半分以上が目安

通常枠の補助率は1/2以内です。真ん中の価格60万円のソフトを1つ導入する場合、補助額は30万円以内、自己負担は30万円以上になる目安です。

補助上限は、プロセス数で分かれます。1プロセスの場合は5万円~150万円未満(1プロセス以上)、4プロセス以上の場合は150万円~450万円以下(4プロセス以上)です。最低賃金の特例は次のとおりです。令和7年10月から令和8年9月までの間で、「当該期間における地域別最低賃金以上~令和8年度改定の地域別最低賃金未満」で雇用している従業員が全従業員の30%以上である月が3か月以上ある場合は、2/3以内(1プロセス・4プロセスの両区分に共通)

補助率や上限の全体は公募要領の台帳で確かめられます。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領 p.16『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』台帳で見る

採択率は公募回で変わる

デジタル化補助金の採択率は、最新回(26年4次)で44.4%です。回ごとの推移は、次のグラフのとおりです。

デジタル化・AI補助金の採択データ

デジタル化・AI導入補助金(通常枠。2025年まではIT導入補助金 通常枠)の26年4次の採択率は44.4%でした。採択事例では製造業が22%と最も多く、経費はソフトウェア購入費が81%の事例で使われています。

採択率の推移

26年4次44.4%
直近5回の平均42.0%

採択事例 37件採択事例を見る ›

出典(1件)
  1. デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)事務局「交付決定事業者一覧」(25年8次〜26年4次)
採択率は採択数÷応募数で計算しています。業種・経費は、国・省庁などが公開している採択事例37件を数えた割合です(1つの事例で複数使うため、合計は100%を超えることがあります)。

採択されなかったときに理由を聞けるかは、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

専門家から見たポイント

登録ソフトの数は38シリーズで、価格帯は50万〜150万円に45%が集まっています。公式の採択データでは、最新回は応募1,836件に対して816件が採択されました。採用管理の機能を入れたい御社は、価格帯と登録番号で候補を絞るのが近道です。

候補を探すときは、登録ソフトを探すページから一覧を開いて比べられます。

価格帯で候補を絞りたい会社

真ん中の価格が60万円のため、予算の上限が決まっている会社は、10万〜50万円と50万〜150万円のどちらに入るかで候補を分けると進めやすくなります。

クラウド型で始めたい会社

登録の97%がクラウド型です。自社の端末に入れる形より、利用料を払って使う形が多いと分かります。

登録番号ごとの対象や、ソフトと導入の支援がどの経費に入るかは、専門家に無料で相談して確かめられます。

間違えやすい点

間違えやすいのは、登録の範囲と支払いの順番です。

  1. 登録されたソフトだけが対象。登録されていないソフトは、同じ製品名でも補助の対象になりません。
  2. 交付決定前の購入は対象外。交付決定前に購入したITツールは補助の対象外です。契約や支払いは、交付決定の後に行います。
  3. 役務には上限がある。大分類Ⅲ 役務(カテゴリー5~7)。補助対象経費は200万円が上限。保守サポートは最大2年分
  4. リース・中古は対象外。リース・レンタル契約のITツール(お助け隊サービスを除く)、中古品は対象になりません。

申請の流れはデジタル化・AI導入補助金の申請手順で確かめられます。

よくある質問

採用管理システムは、どのソフトが補助の対象ですか?

デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトが対象です。登録ソフトの一覧で、採用管理の機能があるかを確かめられます。

月額の利用料も補助の対象になりますか?

クラウド利用料は、ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費が対象です。詳しい条件は公募要領の台帳で確かめられます。

補助金の申請サポートを頼む費用も補助の対象になりますか?

交通費・宿泊費、補助金申請・報告に係る申請代行費、公租公課(消費税)は補助の対象になりません。申請サポートを頼むときは、この費用が自己負担になる点を先に確かめます。

ほかの「よくある質問」を見る

ほかの質問も見るデジタル化・AI導入補助金のよくある質問
出典(1件)
  1. デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領 p.5『2-1-1(1) 中小企業・小規模事業者等の定義』

公募の受付状況

デジタル化・AI導入補助金

公募回
6次締切分
締切
この回の受付は終了しました

公募要領の台帳より(2026年10月30日確認)

この補助金の採択事例

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同じ取り組みで、実際に採択された会社です。

VOICE

この補助金を使った人の声

  • 入力作業のような人手はできるだけ減らしていき、人の力は、出てきたデータを分析し、判断して手を打つところに活用していきたいと考えています。

    大阪府の金属部品の熱処理・塗装会社従業員71名
  • できるだけ子どもと接する時間を多く作りたいと思っています。一方で、どうしても事務作業は付いて回ってしまいます。支援記録をつけたり保護者への請求書を作成したりしますが、とても手間がかかります。

    熊本県の放課後等デイサービス従業員13名
  • この業界は非常に閉じた世界ですから、経営者同士の横の繋がりも非常に重要です。社会的に人手不足と言われていますが、この業界も本当に人手不足。案件によっては人手が足りないこともありますから。

    京都府の電気工事会社従業員8名
出典:国・省庁などの公開情報をもとに当社が加工

中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事にある事業者の発言を引用しています。

まだ相談は早いと感じる方は、まず資料で全体をつかんでください。

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