ものづくり補助金製造業愛媛県専門家確認済み

段取りを自動化した鋳造システムで、多品種少ロットに応える

株式会社大亀製作所

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名株式会社大亀製作所
所在地愛媛県
業種鋳物製造・部品加工
従業員数99人
資本金5,000万円

この事例のポイント

  • 小ロット生産品の切り替え時の稼働停止を「ゼロ」にする鋳造機械システムを開発し、特許を取得した。
  • 少子高齢化を見据えて、熟練工を極力必要としない生産システムをつくった。
  • 女性の登用やベトナム人実習生の受け入れなど、多様な人材を確保している。

事業の経緯

1931年の創業以来、オンリーワン追求の製品づくりを続けている。農機具、建機、自動車関係の付加価値の高い製品の鋳造、加工を手掛けており、確かな技術力から顧客との信頼関係も厚く、大手企業から絶大な支持を得ている。また、社員の平均年齢は30代と若く、管理職にも30代の社員が多くおり、次の世代に向けた経営体制が整っている。愛媛県松山市に本社、西条市に製造拠点としての丹原工場がある。

1931年の創業以来、オンリーワンを追求する製品づくりを続けている。1988年以降は鋳物の次の工程である製品加工にも取り組み、事業を広げた。

2009年度のものづくり補助金で、小ロット生産品の切り替え時の稼働停止がゼロになる鋳造機械システムを開発・導入して特許を取得した。熟練工を必要としない仕組みを確立し、女性の登用や外国人実習生の受け入れで、多様な人材を確保している。

事業の内容

  1. 課題:多品種少ロット生産と少子高齢化への対応大手農機具メーカーや大手自動車メーカーの基幹部品となる鋳物を製造している。少子高齢化が進むことを視野に入れ、熟練工を極力必要としない生産システムの構築に努めてきた。
  2. 取り組み:鋳造機械システムの開発・導入2009年度のものづくり補助金を活用し、「PeachSystemLine」と称する、小ロット生産品の切り替え時の稼働停止が「ゼロ」で、段取りが自動化された鋳造機械システムを開発・導入した。特許を取得している。鋳物加工のオートメーション化を実現し、生産ラインのプロセスを改善した。
  3. 取り組み:加工分野への展開とIT活用鋳物の次の工程である製品加工分野にも1988年以降取り組み、事業を拡大している。質の高い製品が求められるなか、近年はITを活用した加工機と検査機を導入し、高精度の品質を確保している。
  4. 取り組み:多様な人材の確保主に営業、技術部門の充実をめざすなか、高卒、大卒を含めた女性の登用や、ベトナム人実習生の受け入れなど、多様な人材確保を積極的に行い、工夫をこらした働き方で競争性を確保している。
  5. 取り組み:さらなる省人化の検討現在は、さらなる省人化と業務効率の改善ができるよう、生産ラインの見直しと設備投資を検討している。

補助金を使った経費

ものづくり補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

機械装置・システム構築費自動金型交換鋳造機械システム「PeachSystemLine」の開発・導入

事業の効果

  • 小ロット生産品の切り替え時の稼働停止が「ゼロ」になり、段取りが自動化された。
  • 従業員の平均年齢は35歳前後と若く、熟練工が不要となる仕組みづくりが確立している。
  • 顧客満足度と付加価値の向上につながる取組で、商圏の拡大をはかっている。

審査項目に合っていた点

ものづくり補助金の審査項目

合致した審査項目3 / 5項目
直近の回(23次)の採択率35.1%応募1,275件・採択448件

出典:公募要領 p.44(審査項目)

◎経営戦略との整合性少子高齢化を視野に、オートメーション化を進める方針に沿った開発になっている。この項目が◎の事例 73件
◎事業の実現可能性特許を取得した鋳造機械システムを導入し、稼働停止がゼロという結果が出ている。この項目が◎の事例 68件
◎新市場性・高付加価値性小ロットの切り替え時も止まらない生産で、付加価値の高い製品に対応している。この項目が◎の事例 62件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。
—政策面公開されている事例からは読み取れません。

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。審査項目は、いま募集している回の公募要領のものです。

審査項目の合い方が近い事例

ものづくり補助金製造業北海道専門家確認済み

IoT型の自動充填機で、海外からの注文に応える生産力をつくる

網走ビール株式会社

成果生産コストが約8割減り、生産能力不足で見送っていた受注のチャンスロスも解消した。

海外からの注文が増えて手作業の瓶詰めでは能力が足りなくなり、ものづくり補助金でIoT型の自動充填機ラインを導入して、1時間の生産本数を350本から1,500本に高めた。

ものづくり補助金製造業福島県専門家確認済み

5軸加工機とIoTの環境、多能工化の人づくりで、低コスト・短納期を両立する

有限会社高橋工業所

成果加工時間が従来の機械の2/3まで短縮し、競合他社には難しい低コストと短納期を実現した。

ものづくり補助金で機械とICT・IoT環境を整え、設備の負荷状況を一元的に見ながら生産計画を立てている。

ものづくり補助金製造業栃木県専門家確認済み

最新設備と職人技を組み合わせ、設計から鍛造まで一貫生産する

株式会社シオダ

成果1人当たり日産2.4倍の加工が可能となり、生産性の向上によるコストダウンを実現した。

ものづくり補助金でマシニングセンタを導入し、独自に開発した専用加工ジグと組み合わせてプライヤーの加工を効率化した。

出典

今後の展望

さらなる省人化と業務効率の改善に向けて、生産ラインの見直しと設備投資を検討している。

この事例の取り組み

製造業のほかの採択事例

小規模事業者持続化補助金製造業福岡県専門家確認済み

町の名の由来から生まれたヤギミルクアイスで、町おこしの事業を育てる

KOYASU FARM

成果イベントでは1日200〜300個のソフトクリームが売れ、コンテストやデザイン賞も受賞した。

山羊の乳でつくるアイスを商品化し、移動販売とイベントで売ってきた。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)製造業静岡県専門家確認済み

ICカードとスマホ打刻で、勤怠の集計作業をなくす

花の舞酒造 株式会社

成果給与計算までの作業時間が8割以上減り、労務管理の担当者に新しい仕事を任せられるようになった。

日本酒の製造・直営店・卸売で勤務形態が多様ななか、IT導入補助金でクラウド型の勤怠管理システムとスマートフォン打刻を導入した。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)製造業沖縄県専門家確認済み

販売管理のシステムを整え、アート作品の海外展開に備える

合同会社 石垣焼窯元

成果売上が自動で集計され、自動釣銭機との連動で現金の計算・集計作業がゼロになった。

200種類以上の商品の販売・在庫管理を正確にするため、IT導入補助金でカスタマイズできるパッケージ型の統合経営支援システムを選び、POSと自動釣銭機を導入した。

製造業の事例をすべて見る

ものづくり補助金について

直近の23次の採択率は35.1%(応募1,275件・採択448件)。いま申請できる回は「新事業進出・ものづくり補助金」として募集されています。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

最新の公募を見る