輸出1万者支援プログラムの加点|グローバル枠で取る条件と登録の段取り
この記事の要点
新規輸出1万者支援プログラムと日本の食輸出1万者支援プログラムの加点は、新事業進出・ものづくり補助金のグローバル枠だけで受けられます。登録の期限、対象になる輸出の事業、登録から申請までの段取りを公募要領で整理しました。
この記事の目次
輸出支援の加点は、新事業進出・ものづくり補助金のグローバル枠で申請する場合だけにあり、「新規輸出1万者支援プログラム」か「日本の食輸出1万者支援プログラム」のポータルサイトで、申請締切日までに登録を終えた事業者が対象です。
登録は申請する事業者が自分で行い、申請画面で加点を選びます。新事業進出枠など、ほかの枠で申請すると加点になりません。
海外への販路開拓に補助金を使いたいと考えていて、輸出支援のプログラムに登録すると加点になるのか、いつまでに何をすればよいかを知りたい方に向けた記事です。
新事業進出・ものづくり補助金の公募要領と、経済産業省・ジェトロの公表している情報から、加点の条件と登録の段取りを整理します。
新規輸出1万者支援プログラムとは?
新規輸出1万者支援プログラムは、経済産業省・中小企業庁・ジェトロ・中小機構が、全国の商工会・商工会議所と組んで、これから輸出に挑む事業者を支える仕組みです。ポータルサイトに登録すると、個別のカウンセリングで輸出の段階を確かめ、専門家の相談、海外向けのネット販売、海外バイヤーとの商談などの支援を紹介してもらえます。
食品の輸出に向けては、別に「日本の食輸出1万者支援プログラム」があり、こちらもジェトロが登録を受け付けています。補助金の側から見ると、どちらも「登録を終えていること」が加点の条件です。新事業進出・ものづくり補助金の全体の仕組みは新事業進出・ものづくり補助金とは?で取り上げています。
輸出の加点を受けられる申請枠は?
新事業進出・ものづくり補助金の加点の一覧では、2つの輸出プログラムの加点に「グローバル枠に申請する場合のみ対象」と書かれています。
| 加点 | 対象 | いつまでに |
|---|---|---|
| 新規輸出1万者支援プログラム加点 | 「新規輸出1万者支援プログラム」のポータルサイトで登録を済ませている事業者 | 申請締切日までに登録を完了 |
| 日本の食輸出1万者支援プログラム加点 | 「日本の食輸出1万者支援プログラム」のポータルサイトで登録を済ませている事業者 | 申請締切日までに登録を完了 |
出典:新事業進出・ものづくり補助金 第1回 公募要領 p.48『3-1. 書面審査(8)加点項目』台帳で見る
持続化補助金、省力化投資補助金、デジタル化・AI導入補助金、事業承継・M&A補助金の加点の一覧には、輸出プログラムの登録による加点はありません。補助金ごとの加点の全体は補助金の加点一覧で見られます。
グローバル枠で対象になる輸出の事業は?
加点を受けるには、そもそもグローバル枠の対象になる事業であることが前提です。公募要領は、グローバル枠の対象を「自社製品等を活用し自発的に新たな海外販路を開拓するための国内製造等拠点の強化で、市場が新たな海外市場であるもの。取引先主導の事業は対象外」としています1。
- 自社の製品等を使わず、他社から仕入れた製品をそのまま輸出する事業は海外販路開拓戦略に当たらない。
- すでに輸出している国・地域に、同じ製品等を増産・拡販するだけの事業は海外市場の新規性に当たらない。
- 海外の取引先から頼まれて始めるだけの事業は、自分から販路を開く取組とは見られません。
グローバル枠の補助上限や、海外旅費・通訳翻訳費の決まりは新事業進出・ものづくり補助金のグローバル枠で取り上げています。
ポータル登録から申請までの段取りは?
新事業進出・ものづくり補助金の締切は2026年10月30日(金)18:00です。加点の条件は申請締切日の時点で満たしている必要があるため、ポータルサイトの登録は締切より前に終えます。
- ジェトロのポータルサイトから、輸出の検討の状況や扱う商品を入れて登録します(食品なら日本の食輸出1万者支援プログラム)。
- 登録後のカウンセリングで、輸出先の国・地域の候補と、使える支援を確かめます。輸出先の規制や商習慣の情報は、事業計画書のリスクの説明にも使えます。
- 事業計画書に、海外販路開拓の戦略と、これまでの事業と国・地域の単位で違う客を狙うことを書きます。
- 電子申請の画面で、登録した輸出プログラムの加点を選びます。
電子申請に使うGビズIDプライムは発行までに日数がかかるため、登録と並行して取ります。取り方はGビズIDとは?で取り上げています。
専門家から見た輸出支援の加点のポイント
輸出の加点は登録だけで受けられる手軽な加点ですが、審査の土台はグローバル枠の計画の中身です。新事業進出・ものづくり補助金の採択事例97件のうち、新事業・新市場を課題にした事例は45.4%あり、新しい市場を数字で示せるかが計画の中心になります。
輸出の加点が向いている会社
自社で作る製品や食品を、まだ売ったことのない国へ売り込む準備をしている会社です。登録後の支援で集めた輸出先の情報が、そのまま計画の根拠になります。
グローバル枠か新事業進出枠かで迷う会社
国内の新しい客に売る計画もあわせて持っている会社は、新事業進出枠のほうが合うことがあります。新事業進出枠では輸出の加点は受けられないので、加点の有無ではなく、計画の中心が海外か国内かで枠を決めます。新事業進出枠の条件は新事業進出・ものづくり補助金の新事業進出枠で取り上げています。
間違えやすい点
輸出の加点で間違えやすいのは、枠の選び方と登録の主体です。
公募要領は、ポータルサイトの登録を申請する事業者自身が行うよう求めています。支援者に任せず、申請する事業者の名前で登録します。
登録が完了する前に締切日を迎えると、加点は受けられません。登録の受付に時間がかかる場合もあるため、締切の直前にしないようにします。
審査の項目と加点の全体は新事業進出・ものづくり補助金の審査項目と加点で取り上げています。
よくある質問
新規輸出1万者支援プログラムの登録に費用はかかりますか?
登録の条件や支援の内容は、ジェトロのポータルサイトで確かめます。補助金の加点としては、登録を終えていることだけが条件です。
前に登録したことがあれば、そのまま加点になりますか?
公募要領の条件は、ポータルサイトで登録が完了していることです。前の登録が今も有効かを、ポータルサイトで確かめておきます。
2つのプログラムの両方に登録すると加点も増えますか?
加点の項目は2つに分かれていますが、点数の決め方は公募要領に書かれていません。扱う商品に合うほうに登録するのが基本です。
輸出の加点だけでグローバル枠は採択されますか?
ほかの質問も見る補助金のよくある質問出典(1件)
- 新事業進出・ものづくり補助金 第1回 公募要領 p.9『1-2-3. グローバル枠』
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