AI-OCRに使える補助金|対象のソフトの数・価格帯と選び方

この記事の要点

AI-OCRのソフトは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたものを選べば補助の対象になります。登録の数と真ん中の価格、選び方、対象かの分かれ道を、ITツール検索の登録と公募要領をもとに整理しました。

この記事の目次
  1. 登録は35シリーズ
  2. 真ん中の価格は36万円
  3. クラウド型が80%
  4. 選ぶ基準は4つ
  5. 対象かどうかは4点で分かれる
  6. 自己負担は18万円が目安
  7. 採択事例は別の補助金の1件だけ
  8. 採択率は公募回で変わる
  9. 専門家から見たポイント
  10. 間違えやすい点
  11. よくある質問
結論

AI-OCRのソフトは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたものを選べば補助の対象になります。

ITツール検索の登録は35シリーズ(登録番号83件)で、扱うIT導入支援事業者は45社です。登録されたシリーズの真ん中の価格は36万円で、10万〜50万円の価格帯が51%を占めます。

AI-OCRで書類の読み取りを自動にしたいが、見積もりを取ったソフトが補助の対象に登録されているか、価格がどの帯か分からない。対象のソフトの数と価格帯、選び方を知りたい方に向けた記事です。

デジタル化・AI導入補助金は、IT導入支援事業者が登録したソフトの導入費用を補助する国の制度です。公募要領の内容は公募要領の台帳で確かめられます。

登録は35シリーズ

2026年10月時点で、デジタル化・AI導入補助金に登録されたAI-OCRのソフトは35シリーズ(登録番号83件)です。シリーズとは、同じ製品のプラン違い・人数違いを1つにまとめた数で、登録番号はプランごとに付く番号です。

扱うIT導入支援事業者は45社です。探し方と登録ソフトの一覧は、次のページで確かめられます。

業種を問わず使えるソフトが97%で、製造業向けは1シリーズです。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 ITツール検索(中小企業基盤整備機構・公式)

真ん中の価格は36万円

登録されたシリーズの価格は、一番安いもので3,000円、一番高いもので280万円です。下から4分の1は20万円、上から4分の1は132万円で、真ん中の価格は36万円です。

価格帯 シリーズ数 割合
10万円未満 4シリーズ 11%
10万〜50万円 18シリーズ 51%
50万〜150万円 6シリーズ 17%
150万円以上 7シリーズ 20%

割合は登録された35シリーズに対するものです。御社の見積もりがどの価格帯に入るかで、比べる候補の数が変わります。候補は登録ソフトの一覧で確かめられます。

クラウド型が80%

登録されたシリーズのうち、クラウド型は80%です。AI機能を持つものは91%、生成AIを含むものは49%で、インボイス対応は20%にとどまります。

生成AIの使い道はChatGPT・生成AI導入の補助金で取り上げています。インボイス対応かどうかは、ソフトの登録内容で確かめてください。

選ぶ基準は4つ

  1. 登録番号で対象を確かめる。登録番号は83件あり、同じ製品でもプランや人数が違えば対象が変わります。
  2. 見積もりの金額を価格帯に当てはめる。真ん中は36万円で、10万〜50万円が51%です。
  3. クラウド型かを見る。登録の80%がクラウド型です。利用料が対象になる期間は、通常枠の決まりで確かめます。
  4. AI機能と生成AI、インボイス対応の有無を見る。AI機能は91%、生成AIは49%、インボイス対応は20%です。

汎用・自動化・分析ツールの登録ソフトは、汎用・自動化・分析ツールの一覧で見られます。

対象かどうかは4点で分かれる

補助の対象になるかは、次の4点で分かれます。公募要領の決まりは公募要領の台帳で確かめられます。

確かめること 対象になる条件
ソフトの登録 IT導入支援事業者が登録したソフトであること
登録番号 見積もりのプラン・人数と同じ登録番号であること
対象者 中小企業等の定義(例:製造業等 資本金3億円以下又は従業員300人以下、小売業 5千万円以下又は50人以下 等)
契約の時期 交付決定の後に契約・購入すること

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.5『2-1-1(1) 中小企業・小規模事業者等の定義』台帳で見る

御社のAI-OCRの見積もりが、登録番号のどのプランに当たり補助の対象になるかは、AIで3分ほどで確かめられます。

AIで対象か確認する

自己負担は18万円が目安

真ん中の価格36万円を、通常枠の補助率(1/2以内)で計算すると、補助額は18万円、御社の自己負担も18万円が目安です。

この18万円は、通常の補助率で計算した目安です。最低賃金に関する特例など補助率が変わる条件があり、補助額には上限もあります。プロセス数ごとの上限は、よくある質問で答えています。

実際の額は、見積もりの内訳と対象経費で決まります。申請の順番はデジタル化・AI導入補助金の申請手順で確かめられます。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.16『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』台帳で見る

採択事例は別の補助金の1件だけ

この記事で案内できる採択事例は1件で、AI-OCRのソフトを入れた例ではありません(2026年10月時点)。

紹介する1件は、今のものづくり・新事業進出補助金の前身にあたるものづくり補助金(平成24年度)の採択事例で、使い道は工具類の開発です。ソフト導入の例ではないため、御社の計画に当てはめる材料としては足りません。

1工具類の開発

近い使い方の事例は、ものづくり・新事業進出補助金の採択事例で探せます。

採択率は公募回で変わる

デジタル化補助金の採択率は、最新回(26年4次)で44.4%です。回ごとの推移は、次のグラフのとおりです。

デジタル化・AI補助金の採択データ

デジタル化・AI導入補助金(通常枠。2025年まではIT導入補助金 通常枠)の26年4次の採択率は44.4%でした。採択事例では製造業が22%と最も多く、経費はソフトウェア購入費が81%の事例で使われています。

採択率の推移

26年4次44.4%
直近5回の平均42.0%

採択事例 37件採択事例を見る ›

出典(1件)
  1. デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)事務局「交付決定事業者一覧」(25年8次〜26年4次)
採択率は採択数÷応募数で計算しています。業種・経費は、国・省庁などが公開している採択事例37件を数えた割合です(1つの事例で複数使うため、合計は100%を超えることがあります)。

採択されなかったときに理由を聞けるかは、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

専門家から見たポイント

登録は35シリーズあり、同じ機能でも登録番号が違えば対象が変わります。公式の採択データでは、応募1,836件に対して816件が採択されています。この数字はデジタル化補助金の最新回のもので、AI-OCRだけの数字ではありません。

見積もりの金額で範囲を絞る会社

見積もりが10万〜50万円に入る会社は、登録の51%がこの価格帯にあるため、候補を探しやすい範囲です。金額が大きい会社は、150万円以上の7シリーズも確かめてください。

クラウド型で費用を抑えたい会社

登録の80%はクラウド型です。初期費用を抑えたい会社は、クラウド型のシリーズを先に絞ると比べやすくなります。

インボイス対応を重視する会社

インボイス対応は20%と少ないため、対応の有無を登録内容で先に確かめることが大切です。受発注の仕組みと合わせて見たい会社は、受発注・在庫管理システムの補助金も参考になります。

登録番号の選び方や見積もりの当てはめは、専門家に無料で相談して確かめられます。

間違えやすい点

  1. 登録番号ごとに対象が決まる:登録番号は83件あり、プランや人数が違うと番号も違います。シリーズ名だけで判断しないでください。
  2. IT導入支援事業者が登録したソフトだけ:登録されていないソフトは、補助の対象になりません。
  3. 契約や支払いは交付決定の後:交付決定前に購入したITツールは、対象外です。
  4. リースや中古は対象外:リース・レンタル契約のITツール(お助け隊サービスを除く)、中古品は、対象外です。
  5. 設定や保守の費用にも上限:大分類Ⅲ 役務(カテゴリー5~7)。補助対象経費は200万円が上限。保守サポートは最大2年分

申請の流れはデジタル化・AI導入補助金の申請手順で確かめられます。

よくある質問

登録されていないAI-OCRのソフトは対象になりませんか?

対象になりません。補助の対象になるのは、IT導入支援事業者が登録したソフトだけです。登録の一覧はデジタル化・AI導入補助金の登録ソフトを探すで確かめられます。

補助の上限はいくらですか?

通常枠の補助額は、5万円~150万円未満(1プロセス以上)、150万円~450万円以下(4プロセス以上)と決まっています。プロセス数で上限が変わります。

交付決定の前に契約してもいいですか?

契約や支払いは、交付決定の後に行います。交付決定の前に購入したものは補助の対象になりません。対象外経費の決まりは公募要領の台帳で確かめられます。

クラウドの利用料は補助の対象になりますか?

対象になります。通常枠の対象経費は、ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費です。クラウド利用料が対象になるのは最大2年分までです。

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出典

公募の受付状況

デジタル化・AI導入補助金

公募回
6次締切分
締切
この回の受付は終了しました

公募要領の台帳より(2026年10月30日確認)

この補助金の採択事例

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同じ取り組みで、実際に採択された会社です。

VOICE

この補助金を使った人の声

  • この業界は非常に閉じた世界ですから、経営者同士の横の繋がりも非常に重要です。社会的に人手不足と言われていますが、この業界も本当に人手不足。案件によっては人手が足りないこともありますから。

    京都府の電気工事会社従業員8名
  • 入力作業のような人手はできるだけ減らしていき、人の力は、出てきたデータを分析し、判断して手を打つところに活用していきたいと考えています。

    大阪府の金属部品の熱処理・塗装会社従業員71名
  • できるだけ子どもと接する時間を多く作りたいと思っています。一方で、どうしても事務作業は付いて回ってしまいます。支援記録をつけたり保護者への請求書を作成したりしますが、とても手間がかかります。

    熊本県の放課後等デイサービス従業員13名
出典:国・省庁などの公開情報をもとに当社が加工

中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事にある事業者の発言を引用しています。

まだ相談は早いと感じる方は、まず資料で全体をつかんでください。

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