請求書発行システムに使える補助金|対象のソフトの数・価格帯と選び方

この記事の要点

請求書発行システムは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトなら補助の対象になります。公式の登録一覧をもとに、シリーズ数、価格帯、クラウド対応の割合、選び方と自己負担の目安、見落としやすい決まりを整理しました。

この記事の目次
  1. 登録は69シリーズ、扱う事業者は115社
  2. 真ん中の価格は60万円
  3. クラウド型が88%、インボイス対応が93%
  4. 選ぶときの基準は4つ
  5. 登録されたプランだけが対象になる
  6. 真ん中の価格なら自己負担は30万円が目安
  7. 請求の作業を減らした採択例は2件
  8. 採択率は公募回で変わる
  9. 専門家から見たポイント
  10. 間違えやすい点
  11. よくある質問
結論

請求書発行システムは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。

登録されている請求書発行システムは69シリーズ(登録番号179件)で、扱うIT導入支援事業者は115社です。真ん中の価格は60万円で、150万円以上が33%と最も多くなっています。

ただし対象になるのは登録番号(プラン)ごとで、契約や購入は交付決定の後でなければなりません。

請求書の作成をソフトに替えたいが、登録されたソフトのどれが対象か、価格はいくらくらいか分からず迷っている会社が、請求書発行システムに使える補助金を知りたい方に向けた記事です。

デジタル化・AI導入補助金は、業務で使うITツールの導入費用を補助する国の制度です。公募要領の内容は公募要領の台帳で確かめられます。

登録は69シリーズ、扱う事業者は115社

請求書発行システムのカテゴリで、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトは、2026年10月の登録では69シリーズ(登録番号179件)です。扱うIT導入支援事業者は115社です。

シリーズは、同じ製品のプラン違い・人数違いを1つにまとめた数です。登録番号は、プランごとに付いた番号です。

数の出典は、デジタル化・AI導入補助金2026 ITツール検索(中小企業基盤整備機構・公式)です。登録ソフトの一覧は登録ソフトを探すで見られます。

真ん中の価格は60万円

登録ソフトの価格は、一番安いもので420円、一番高いもので450万円と幅があります。並べたときの真ん中は60万円で、下から4分の1が10万円、上から4分の1が180万円です。

価格帯 シリーズ数 割合
10万円未満 15 22%
10万〜50万円 17 25%
50万〜150万円 14 20%
150万円以上 23 33%

割合は登録シリーズ69件に対するもので、150万円以上が33%で最も多く、10万円未満は22%です。受発注や在庫の管理とあわせて入れるなら、受発注・在庫管理システムの補助金|デジタル化・AI導入と持続化の違いも参考になります。

クラウド型が88%、インボイス対応が93%

登録ソフトのうち、クラウド型は88%、インボイス対応は93%です。AI機能があるものは30%、そのうち生成AIを使うものは13%です。

業種を問わず使えるソフトが88%で、業種向けのソフトは少数です。登録ソフトの一覧で機能の分け方を確かめたいときは、決済・債権債務・資金回収の一覧から見られます。

選ぶときの基準は4つ

次の4つの順に見ると、登録の一覧を絞りやすくなります。

  1. インボイス対応か:登録の93%が対応しています。請求書の形を変える必要があるなら、最初に確かめます。
  2. クラウド型か:登録の88%がクラウド型です。複数の人で使うか、どこからでも使うかで選びます。
  3. 価格帯:150万円以上が33%、10万円未満が22%です。補助を受けたあとの自己負担を出せる額かを見ます。
  4. AI機能の有無:AI機能があるのは30%、生成AIは13%です。使う予定の機能が入っているかを確かめます。

4つを確かめたら、候補のソフトの登録番号を控えて、IT導入支援事業者に交付申請の段取りを聞くのが次の一歩です。申請の流れはデジタル化・AI導入補助金の申請手順で確かめられます。

登録されたプランだけが対象になる

補助の対象になるのは、IT導入支援事業者が登録したソフトだけです。同じ製品でも登録番号(プラン)ごとに対象が決まるため、契約するプランの登録番号を確かめます。

対象になる会社の基準は、中小企業等の定義(例:製造業等 資本金3億円以下又は従業員300人以下、小売業 5千万円以下又は50人以下 等)です。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.5『2-1-1(1) 中小企業・小規模事業者等の定義』台帳で見る

登録を扱う事業者の探し方はIT導入支援事業者の探し方で取り上げています。

御社が契約したい請求書発行システムのプランが、登録番号の上で対象になるかは迷いやすいところです。AIで3分ほど確かめられます。

AIで対象か確認する

真ん中の価格なら自己負担は30万円が目安

通常枠の補助率は1/2以内です。真ん中の価格60万円のソフトを、この補助率で補助を受けた場合、補助額は30万円、自己負担は30万円が目安です。

補助額の範囲は、1プロセス以上なら5万円~150万円未満(1プロセス以上)、4プロセス以上なら150万円~450万円以下(4プロセス以上)です。

インボイス枠(インボイス対応類型)は補助率が異なり、公募要領には「補助額50万円以下の部分は3/4以内(小規模事業者は4/5以内)、50万円超の部分は2/3以内」と書かれています。会計・受発注・決済の機能を1つだけ備えるソフトの上限は、「「会計」「受発注」「決済」の機能を1つのみ有する場合、補助上限額は50万円」です。どの枠で申請できるかは、登録ソフトの一覧で確かめます。

この計算には、補助の対象外になる経費は入れていません。ソフトの価格は契約期間や人数で変わるため、御社の見積もりで確かめてください。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.16『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』台帳で見る

計算の前提となる公募要領の内容はデジタル化・AI導入補助金の公募要領の台帳で確かめられます。

請求の作業を減らした採択例は2件

採択事例では、請求の作業に関わる例が2件ありました(2026年10月時点)。デジタル化・AI導入補助金の例では、支援記録と請求の作業が大きく効率化し、ミスが減りました。

1請求のデジタル化

今のものづくり・新事業進出補助金の前身にあたるものづくり補助金(平成26年度)の採択事例では、業務支援システムを組み込んだサイトを開発し、請求書発行にかかる時間が2日から0.5日になりました。

採択率は公募回で変わる

デジタル化補助金の採択率は、最新回(26年4次)で44.4%です。回ごとの推移は、次のグラフのとおりです。

デジタル化・AI補助金の採択データ

デジタル化・AI導入補助金(通常枠。2025年まではIT導入補助金 通常枠)の26年4次の採択率は44.4%でした。採択事例では製造業が22%と最も多く、経費はソフトウェア購入費が81%の事例で使われています。

採択率の推移

26年4次44.4%
直近5回の平均42.0%

採択事例 37件採択事例を見る ›

出典(1件)
  1. デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)事務局「交付決定事業者一覧」(25年8次〜26年4次)
採択率は採択数÷応募数で計算しています。業種・経費は、国・省庁などが公開している採択事例37件を数えた割合です(1つの事例で複数使うため、合計は100%を超えることがあります)。

採択されなかったときに理由を聞けるかは、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

専門家から見たポイント

登録ソフトはクラウド型が88%、インボイス対応が93%と、機能の型はそろっています。比べるときは、価格帯とAI機能の有無を先に並べると絞りやすくなります。

公式の採択データでは、最新回の応募1,836件に対して816件が採択されています。採択を前提にせず、登録番号と契約の時期を先に固めておくと、あとの手戻りを防げます。

取引先ごとの請求の形や、業務の流れに合うかは、専門家に無料で相談して確かめられます。

まず予算の上限で絞りたい会社

150万円以上が33%と多く、10万円未満も22%あります。予算の上限を先に決めると、登録の一覧を絞りやすくなります。

AI機能を使うかで分けたい会社

AI機能があるのは30%、生成AIは13%です。AI機能を使う予定があるかで、一覧の見る順番が変わります。

業務システム全般の考え方は持続化補助金で予約・POS・業務システムは入れられる?条件と対象外で取り上げています。

間違えやすい点

間違えやすいのは、契約と購入のタイミング、リースや中古の扱い、登録の有無、プランの違い、対象外の経費の5つです。

  1. 交付決定の前に買ったものは対象外:対象外になるものは交付決定前に購入したITツールです。
  2. リースや中古は対象外:対象外になるものはリース・レンタル契約のITツール(お助け隊サービスを除く)、中古品です。
  3. 登録されていないソフトは対象外:IT導入支援事業者が登録していないソフトは、補助の対象になりません。
  4. プランごとに対象が違う:同じ製品名でも、登録番号が違えば対象かどうかは別です。契約前に登録番号を確かめます。
  5. 申請の手数料や消費税は対象外:対象外になるものは交通費・宿泊費、補助金申請・報告に係る申請代行費、公租公課(消費税)です。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.15『2-2(4) 補助対象外となる経費』台帳で見る

事業者の登録を確かめる手順はIT導入支援事業者の探し方で取り上げています。

よくある質問

請求書発行システムは補助の対象になりますか?

デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば、補助の対象になります。登録の有無は登録ソフトを探すで確かめられます。

どの経費が補助の対象になりますか?

ソフトの経費は、ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費が対象です。経費ごとの細かな条件は、公募要領の台帳で確かめられます。

受付はいつからですか?

通常枠の交付申請の受付開始は2026年3月30日~です。受付スケジュールは本事業ホームページで順次公表されます。

IT導入支援事業者はどこで確かめられますか?

登録ソフトを扱う事業者は、2026年10月の登録では115社です。探し方はIT導入支援事業者の探し方で取り上げています。

デジタル化・AI導入補助金の公募要領の台帳を見る

ほかの質問も見るデジタル化・AI導入補助金のよくある質問
出典

公募の受付状況

デジタル化・AI導入補助金

公募回
6次締切分
締切
この回の受付は終了しました

公募要領の台帳より(2026年10月30日確認)

この補助金の採択事例

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同じ取り組みで、実際に採択された会社です。

VOICE

この補助金を使った人の声

  • できるだけ子どもと接する時間を多く作りたいと思っています。一方で、どうしても事務作業は付いて回ってしまいます。支援記録をつけたり保護者への請求書を作成したりしますが、とても手間がかかります。

    熊本県の放課後等デイサービス従業員13名
  • この業界は非常に閉じた世界ですから、経営者同士の横の繋がりも非常に重要です。社会的に人手不足と言われていますが、この業界も本当に人手不足。案件によっては人手が足りないこともありますから。

    京都府の電気工事会社従業員8名
  • 入力作業のような人手はできるだけ減らしていき、人の力は、出てきたデータを分析し、判断して手を打つところに活用していきたいと考えています。

    大阪府の金属部品の熱処理・塗装会社従業員71名
出典:国・省庁などの公開情報をもとに当社が加工

中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事にある事業者の発言を引用しています。

まだ相談は早いと感じる方は、まず資料で全体をつかんでください。

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