AIチャットボットに使える補助金|対象のソフトの数・価格帯と選び方

この記事の要点

AIチャットボットは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。登録ソフト49シリーズの数と価格帯、選ぶ基準、自己負担の目安を、公式の登録ソフトの一覧をもとに整理しました。

この記事の目次
  1. 登録は49シリーズ、51社が扱う
  2. 真ん中の価格は48万円
  3. クラウド型が92%、AI機能が88%
  4. 自己負担は24万円が目安
  5. 選ぶときの基準は4つ
  6. 中小企業の基準は業種で違う
  7. 採択率は公募回で変わる
  8. 専門家から見たポイント
  9. 間違えやすい点
  10. よくある質問
結論

AIチャットボットは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。

登録されたAIチャットボットのカテゴリのソフトは49シリーズ(登録番号79件)、扱うIT導入支援事業者は51社で、真ん中の価格は48万円です。購入は交付決定の後で、登録番号ごとに対象が決まる点に注意が必要です。

問い合わせ対応をAIチャットボットに任せたいが、補助の対象になるソフトの見分け方と、導入費のうちいくら補助されるのかが分からない。その答えを知りたい方に向けた記事です。

デジタル化・AI導入補助金とは、IT導入支援事業者が登録したITツールの導入費用の一部を補助する国の制度です。制度の決まりはデジタル化・AI導入補助金の公募要領の台帳で確かめられます。

登録は49シリーズ、51社が扱う

デジタル化・AI導入補助金に登録された、AIチャットボットのカテゴリのソフトは、2026年10月時点で49シリーズです。シリーズは同じ製品のプラン違い・人数違いを1つにまとめた数で、登録番号は79件あります。

扱うIT導入支援事業者は51社です。登録ソフトの探し方はデジタル化・AI導入補助金の登録ソフトを探すで確かめられます。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 ITツール検索(中小企業基盤整備機構・公式)

真ん中の価格は48万円

登録ソフトの価格は、一番安いもので5,400円、一番高いもので360万円と幅があります。下から4分の1は21.6万円、上から4分の1は120万円です。

価格帯 シリーズ数 割合
10万円未満 9 18%
10万〜50万円 17 35%
50万〜150万円 16 33%
150万円以上 7 14%

10万〜50万円と50万〜150万円の2つの価格帯に、多くのシリーズが集まっています。生成AIを含むソフトの選び方はChatGPT・生成AI導入の補助金でも取り上げています。

クラウド型が92%、AI機能が88%

登録ソフトのうち、クラウド型は92%、AI機能を持つものは88%、生成AIを使うものは76%です。インボイス対応をうたうものは6%にとどまります。

クラウド型が多いため、クラウド利用料がかかる点は費用計画に入れておくと比べやすくなります。AIの機能で比べる見方はAIを導入した補助金の採択事例にまとめています。

自己負担は24万円が目安

通常枠の補助率は1/2以内です。真ん中の価格の48万円のソフトを入れる場合、補助額の目安は半分の24万円、自己負担も24万円が目安になります。

補助上限は、5万円~150万円未満(1プロセス以上)、150万円~450万円以下(4プロセス以上)に分かれます。実際の補助額は対象経費と補助上限で決まるため、この額は目安です。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.16『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』台帳で見る

申請から補助額が決まるまでの流れはデジタル化・AI導入補助金の申請手順で確かめられます。

選ぶときの基準は4つ

  1. 登録番号(プラン)で見る。登録番号は79件で、49シリーズにまとまっています。シリーズ名だけでは対象かどうかを決められません。
  2. 予算の範囲で候補を絞る。価格帯の割合を見て、どの価格帯に候補が多いかを先に把握します。真ん中の価格は48万円です。
  3. クラウド利用料の期間を確かめる。対象経費は、ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費です。
  4. 購入の順番を決めておく。交付決定の前の購入と、リース・中古は対象外です。契約の前に確かめます。

候補はデジタル化・AI導入補助金の登録ソフトを探すで、登録番号ごとに確かめられます。

中小企業の基準は業種で違う

通常枠の対象になる会社の基準は、次の表のとおりです。全文は公募要領の台帳で確かめられます。

確かめること 公募要領の決まり
中小企業等の定義 中小企業等の定義(例:製造業等 資本金3億円以下又は従業員300人以下、小売業 5千万円以下又は50人以下 等)
小規模事業者の定義 商業・サービス業 5人以下、宿泊業・娯楽業 20人以下、製造業その他 20人以下

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.5『2-1-1(1) 中小企業・小規模事業者等の定義』台帳で見る

チャットボットを入れる御社の業種と従業員数で基準に当てはまるかは、AIで3分ほどで確かめられます。

AIで対象か確認する

採択率は公募回で変わる

デジタル化補助金の採択率は、最新回(26年4次)で44.4%です。回ごとの推移は、次のグラフのとおりです。

デジタル化・AI補助金の採択データ

デジタル化・AI導入補助金(通常枠。2025年まではIT導入補助金 通常枠)の26年4次の採択率は44.4%でした。採択事例では製造業が22%と最も多く、経費はソフトウェア購入費が81%の事例で使われています。

採択率の推移

26年4次44.4%
直近5回の平均42.0%

採択事例 37件採択事例を見る ›

出典(1件)
  1. デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)事務局「交付決定事業者一覧」(25年8次〜26年4次)
採択率は採択数÷応募数で計算しています。業種・経費は、国・省庁などが公開している採択事例37件を数えた割合です(1つの事例で複数使うため、合計は100%を超えることがあります)。

採択されなかったときに理由を聞けるかは、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

専門家から見たポイント

AIチャットボットの登録ソフトは、登録番号と対象経費の組み合わせで補助の対象が決まります。公式の採択データでは、最新回は応募1,836件に対して816件が採択されており、登録ソフトを選ぶ段階から計画を固めておくことが前提になります。

IT導入支援事業者の探し方はIT導入支援事業者の探し方で取り上げています。

登録番号まで確かめたい会社

登録番号は79件あり、同じシリーズでも対象の決まりが違うことがあります。候補の登録番号まで書き出してから比べると、判断しやすくなります。

予算から候補を絞りたい会社

価格帯は10万〜50万円と50万〜150万円に集まっています。導入に使える金額を先に決めると、候補の範囲を絞りやすくなります。

業種の制限を先に見たい会社

登録ソフトの96%は業種を問わず使えます。業種向けは、宿泊の2件(4%)だけです。

登録番号と対象経費の組み合わせが御社に当てはまるかは、専門家に無料で相談して確かめられます。

間違えやすい点

AIチャットボットの補助で見落としやすいのは、次の5点です。

  1. 登録されたソフトだけが対象。IT導入支援事業者が登録したソフトでないと、補助の対象になりません。
  2. 登録番号ごとに対象が決まる。シリーズ名が同じでも、登録番号が違えば対象の決まりが違います。
  3. 交付決定前の購入は対象外。対象外になるのは、交付決定前に購入したITツールです。
  4. リース・中古は対象外。対象外になるのは、リース・レンタル契約のITツール(お助け隊サービスを除く)、中古品です。
  5. 申請サポートの費用も対象外。対象外になるのは、交通費・宿泊費、補助金申請・報告に係る申請代行費、公租公課(消費税)です。

似た機器の補助金の見方はAI画像検査・外観検査装置の補助金で取り上げています。

よくある質問

AIチャットボットは、どのソフトなら補助の対象になりますか?

デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトなら対象です。登録番号ごとに対象が決まるため、登録ソフトを探すで登録番号を確かめます。

真ん中の価格のソフトなら、補助額はいくらですか?

目安は、真ん中の価格の48万円に補助率の半分をかけた24万円です。実際の補助額は対象経費と補助上限で決まるため、この額は目安です。

交付決定の前に購入してもよいですか?

交付決定の前に購入すると、対象外になります。申請の流れはデジタル化・AI導入補助金の申請手順で確かめられます。

申請はいつからできますか?

通常枠の受付開始は、公募要領に2026年3月30日~と書かれています。締切は、公募要領では「公募要領に締切日の記載なし(受付スケジュールは本事業ホームページに順次公表)」となっています。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.20『3-2(3) 交付申請期間』台帳で見る

ほかの「よくある質問」を見る

ほかの質問も見るデジタル化・AI導入補助金のよくある質問
出典

公募の受付状況

デジタル化・AI導入補助金

公募回
6次締切分
締切
この回の受付は終了しました

公募要領の台帳より(2026年10月30日確認)

この補助金の採択事例

一覧へ

同じ取り組みで、実際に採択された会社です。

VOICE

この補助金を使った人の声

  • この業界は非常に閉じた世界ですから、経営者同士の横の繋がりも非常に重要です。社会的に人手不足と言われていますが、この業界も本当に人手不足。案件によっては人手が足りないこともありますから。

    京都府の電気工事会社従業員8名
  • 入力作業のような人手はできるだけ減らしていき、人の力は、出てきたデータを分析し、判断して手を打つところに活用していきたいと考えています。

    大阪府の金属部品の熱処理・塗装会社従業員71名
  • できるだけ子どもと接する時間を多く作りたいと思っています。一方で、どうしても事務作業は付いて回ってしまいます。支援記録をつけたり保護者への請求書を作成したりしますが、とても手間がかかります。

    熊本県の放課後等デイサービス従業員13名
出典:国・省庁などの公開情報をもとに当社が加工

中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事にある事業者の発言を引用しています。

まだ相談は早いと感じる方は、まず資料で全体をつかんでください。

デジタル化・AI導入補助金の関連記事

一覧へ
デジタル化・AI導入補助金とは?5つの枠と対象者・ChatGPTの扱い

デジタル化・AI導入補助金は、IT導入支援事業者と組んで登録ITツールの導入費の一部を補助する制度です。5つの枠の違い、申請できる会社の線引き、ChatGPTなど生成AIの扱い、申請から入金までの流れを公募要領と採択事例で整理しました。

更新 2026/10/27

IT導入支援事業者とは?デジタル化・AI導入補助金での選び方と登録方法

デジタル化・AI導入補助金は、登録されたIT導入支援事業者と組んで申請します。補助金を使う会社向けに支援事業者の役割・探し方・選び方を、ITベンダー向けに支援事業者とITツールの登録の流れ・時期・審査の注意点をまとめます。

更新 2026/10/18

デジタル化・AI導入補助金の申請手順|必要書類・支払い方法・効果報告まで

デジタル化・AI導入補助金の申請手順を、交付申請の必要書類、ITツール代金の支払い方法、実績報告、効果報告、返還になるケースの順に整理。ITツールの導入を考える中小企業と個人事業主向けに、通常枠の公募要領と事務局の案内をもとにまとめました。

更新 2026/10/18

IT導入補助金は終了?デジタル化・AI導入補助金2026の変更点と違い

IT導入補助金は2026年度からデジタル化・AI導入補助金に名前が変わり、制度は続いています。2025年度との比較表で、変わった賃上げ要件・AIの扱いと、変わらない補助額・補助率を示し、前に採択された会社の注意点もまとめます。

更新 2026/10/18