経営分析・BIツールに使える補助金|対象のソフトの数・価格帯と選び方

この記事の要点

経営分析・BIツールは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。登録ソフトの数と価格帯、クラウド型の割合、選ぶ基準と注意点を、公式のITツール検索の登録データをもとに整理しました。

この記事の目次
  1. 登録は71シリーズ
  2. 真ん中の価格は60万円
  3. クラウド型が93%
  4. 選ぶときは4つの点で確かめる
  5. 自己負担は30万円が目安
  6. 経営分析を商品開発に生かした例
  7. 採択率は公募回で変わる
  8. 専門家から見たポイント
  9. 間違えやすい点
  10. よくある質問
結論

経営分析・BIツールは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。

登録されたソフトは71シリーズ(登録番号137件)、扱うIT導入支援事業者は98社で、真ん中の価格は60万円です。見落としやすいのは、登録番号(プラン)ごとに対象が決まることと、交付決定前に購入したものは対象外になることです。

経営分析・BIツールを入れたいが、同じ製品でもプランが多く、どの登録番号が補助の対象か分からない。対象のソフトの数や価格帯、選び方を知りたい方に向けた記事です。

デジタル化・AI導入補助金は、事務局に登録されたITツールの導入費用を補助する制度です。制度の決まりはデジタル化・AI導入補助金の公募要領の台帳で確かめられます。

登録は71シリーズ

デジタル化・AI導入補助金に登録された経営分析・BIツールは、2026年10月時点で71シリーズ(登録番号137件)、扱うIT導入支援事業者は98社です。シリーズは、同じ製品のプラン違い・人数違いを1つにまとめた数です。

登録番号とは、登録されたソフトのプランごとに付く番号で、補助の対象かどうかはこの番号で決まります。IT導入支援事業者とは、ソフトを事務局に登録し、導入の手続きを支える事業者です。

業種を問わず使えるソフトが83%を占めます。登録の一覧は会計・財務・経営の一覧で見られます。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 ITツール検索(中小企業基盤整備機構・公式)

真ん中の価格は60万円

登録シリーズの価格は、一番安いもので2.4万円、一番高いもので600万円まで幅があります。真ん中の価格は60万円で、下から4分の1が30万円、上から4分の1が164万円です。

価格帯 シリーズ数 割合
10万円未満 7シリーズ 10%
10万〜50万円 22シリーズ 31%
50万〜150万円 21シリーズ 30%
150万円以上 21シリーズ 30%

割合は71シリーズに対するものです。ソフトの一覧は登録ソフトを探すページで絞り込めます。

クラウド型が93%

登録シリーズのうち、クラウド型が93%です。AI機能を持つシリーズは52%、生成AIを使うシリーズは42%、インボイス対応は28%です。

クラウド型は購入費のほかに毎月の利用料がかかるため、利用料がどこまで補助の対象になるかを確かめる必要があります。通常枠の仕組みはデジタル化・AI導入補助金の通常枠の記事で取り上げています。

選ぶときは4つの点で確かめる

  1. 登録番号ごとに対象が決まる。同じ製品でもプランや人数で登録番号が分かれるため、契約するプランの番号を先に確かめます。
  2. クラウド利用料の対象期間を見る。登録シリーズの93%がクラウド型です。通常枠の対象経費は、ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費です。
  3. 使う業務の数で補助上限が変わる。通常枠では、ソフトが対応する業務の数(プロセス数)で上限が分かれ、5万円~150万円未満(1プロセス以上)、150万円~450万円以下(4プロセス以上)と区分されます。
  4. 中小企業の範囲に入るか確かめる。対象の中小企業は、中小企業等の定義(例:製造業等 資本金3億円以下又は従業員300人以下、小売業 5千万円以下又は50人以下 等)で決まります。

各項目の決まりは公募要領の台帳で確かめられます。

御社が使いたい経営分析・BIツールが、登録されたソフトのどの番号に当たり、補助の対象になるかは、AIで3分ほどで確かめられます。

AIで対象か確認する

自己負担は30万円が目安

真ん中の価格60万円のソフトで、補助率が1/2以内なら、補助は最大30万円、自己負担は30万円以上が目安です。計算の対象になるのは対象経費だけで、実際の補助額は交付申請の内容で決まります。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.16『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』台帳で見る

計算の前提は公募要領の台帳で確かめられます。

経営分析を商品開発に生かした例

採択事例では、経営分析を計画に生かした例が持続化補助金にあります。ソフトを入れた例ではありませんが、分析の結果を商品づくりにつなげた事例です。成果として、モノ売りからコト売りへと考え方を180度変えることができたと示されています。

1経営分析から商品開発

採択率は公募回で変わる

デジタル化補助金の採択率は、最新回(26年4次)で44.4%です。回ごとの推移は、次のグラフのとおりです。

デジタル化・AI補助金の採択データ

デジタル化・AI導入補助金(通常枠。2025年まではIT導入補助金 通常枠)の26年4次の採択率は44.4%でした。採択事例では製造業が22%と最も多く、経費はソフトウェア購入費が81%の事例で使われています。

採択率の推移

26年4次44.4%
直近5回の平均42.0%

採択事例 37件採択事例を見る ›

出典(1件)
  1. デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)事務局「交付決定事業者一覧」(25年8次〜26年4次)
採択率は採択数÷応募数で計算しています。業種・経費は、国・省庁などが公開している採択事例37件を数えた割合です(1つの事例で複数使うため、合計は100%を超えることがあります)。

採択されなかったときに理由を聞けるかは、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

専門家から見たポイント

デジタル化補助金の公式の採択データでは、最新回は応募1,836件に対して816件が採択されました。ソフトを選ぶだけで終わらず、どの業務をどう変えるかまで計画に書けると、申請の準備が進めやすくなります。

経営分析・BIツールのカテゴリは会計・財務・経営の一覧で探せます。

ソフトより先に登録番号を見る会社

同じ製品でもプランによって登録番号が分かれるため、ソフトを決める前に契約するプランの番号を確かめる会社は、対象外になる心配が減ります。

利用料の総額で予算を組む会社

クラウド型は93%と多く、毎月の利用料が続きます。補助の対象になる期間を超えた分は自己負担として、長い期間の総額で予算を組みます。

使う業務の数を先に決める会社

ソフトを比べる前に、どの業務で使うかを決めておくと、補助上限の区分が絞れて迷いにくくなります。

登録番号のどれが御社の計画に当たるかは、専門家に無料で相談して確かめられます。

間違えやすい点

  1. 交付決定前の購入は対象外。交付決定前に購入したITツールは対象になりません。
  2. リース・中古は対象外。リース・レンタル契約のITツール(お助け隊サービスを除く)、中古品は、対象外経費です。
  3. 登録されたソフトだけが対象。IT導入支援事業者が登録したソフトの、登録番号ごとに対象が決まります。依頼する事業者が扱うソフトかを、IT導入支援事業者の探し方で先に確かめます。
  4. クラウド利用料の期間には上限がある。対象になる期間を超えた利用料は自己負担です。

申請の流れはデジタル化・AI導入補助金の申請手順で取り上げています。

よくある質問

経営分析ツールならどれでも補助の対象になりますか?

いいえ。対象になるのは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトです。登録の一覧は会計・財務・経営の一覧で確かめられます。

登録ソフトはどこで探せますか?

公式のITツール検索のほか、登録ソフトを探すページでカテゴリごとに絞り込めます。

受付はいつからですか?

受付は2026年3月30日~からです。締切は公募要領に締切日の記載なし(受付スケジュールは本事業ホームページに順次公表)です。

小規模事業者の基準はどれくらいですか?

商業・サービス業 5人以下、宿泊業・娯楽業 20人以下、製造業その他 20人以下です。基準の全文は公募要領の台帳で確かめられます。

採択されなかったときはどうなりますか?

理由を聞けるかどうかと、その確かめ方は、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

ほかの「よくある質問」を見る

ほかの質問も見るデジタル化・AI導入補助金のよくある質問
出典

公募の受付状況

デジタル化・AI導入補助金

公募回
6次締切分
締切
この回の受付は終了しました

公募要領の台帳より(2026年10月30日確認)

この補助金の採択事例

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同じ取り組みで、実際に採択された会社です。

VOICE

この補助金を使った人の声

  • この業界は非常に閉じた世界ですから、経営者同士の横の繋がりも非常に重要です。社会的に人手不足と言われていますが、この業界も本当に人手不足。案件によっては人手が足りないこともありますから。

    京都府の電気工事会社従業員8名
  • 入力作業のような人手はできるだけ減らしていき、人の力は、出てきたデータを分析し、判断して手を打つところに活用していきたいと考えています。

    大阪府の金属部品の熱処理・塗装会社従業員71名
  • できるだけ子どもと接する時間を多く作りたいと思っています。一方で、どうしても事務作業は付いて回ってしまいます。支援記録をつけたり保護者への請求書を作成したりしますが、とても手間がかかります。

    熊本県の放課後等デイサービス従業員13名
出典:国・省庁などの公開情報をもとに加工

中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事にある事業者の発言を引用しています。

まだ相談は早いと感じる方は、まず資料で全体をつかんでください。

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