グループウェアに使える補助金|対象のソフトの数・価格帯と選び方

この記事の要点

グループウェアは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。登録ソフトの公式一覧をもとに、登録の数・価格帯・選び方の基準・自己負担の目安を整理しました。補助率と対象外の経費も確かめられます。

この記事の目次
  1. 登録は86シリーズ
  2. 真ん中の価格は2.1万円
  3. クラウド型が98%
  4. 選び方は4つの基準
  5. 自己負担は約1万円が目安
  6. 情報共有を変えた例は平成26年度の1件
  7. 採択率は公募回で変わる
  8. 専門家から見たポイント
  9. 間違えやすい点
  10. よくある質問
結論

グループウェアは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば、補助の対象になります。

2026年10月時点で登録されたグループウェアは86シリーズ(登録番号477件)、扱うIT導入支援事業者は148社です。真ん中の価格は2.1万円で、10万円未満が70%を占めます。

対象になるかは登録番号(プラン)ごとに決まり、交付決定前に購入したものは対象外です。

予定や掲示板の共有をグループウェアにまとめたいが、補助金の対象のソフトがいくつあり、価格はどのくらいなのか分からない。登録ソフトの数と価格帯、選び方を知りたい方に向けた記事です。

デジタル化・AI導入補助金は、IT導入支援事業者が登録したソフトの導入費などを補助する国の制度です。制度の決まりは公募要領の台帳で確かめられます。

登録は86シリーズ

デジタル化・AI導入補助金に登録されたグループウェアは、2026年10月時点で86シリーズ(登録番号477件)、扱うIT導入支援事業者は148社です。シリーズは、同じ製品のプラン違い・人数違いを1つにまとめた数です。

業種を問わず使えるソフトが98%で、教育・学習塾向けと医療向けが各1シリーズあります。数の出典は、デジタル化・AI導入補助金2026 ITツール検索(中小企業基盤整備機構・公式)です。

登録されたソフトは、デジタル化・AI導入補助金の登録ソフトを探すで一覧できます。

グループウェアを含む汎用・自動化・分析ツールのカテゴリは、汎用・自動化・分析ツールの一覧で見られます。

真ん中の価格は2.1万円

86シリーズの価格は、最も安いシリーズが360円、最も高いシリーズが470万円です。真ん中の価格は2.1万円、下から4分の1の位置が7,200円、上から4分の1の位置が24万円です。

価格帯 シリーズ数 割合
10万円未満 60 70%
10万〜50万円 11 13%
50万〜150万円 10 12%
150万円以上 5 6%

割合は86シリーズに対するもので、小数点以下を四捨五入しています。10万円未満が7割を占めるため、ソフト単体の価格は安いものが中心です。

導入費全体の考え方はソフトウェア・クラウド利用料は補助金でどこまで出る?制度ごとの範囲で取り上げています。

クラウド型が98%

登録シリーズのうち98%がクラウド型です。AI機能を持つものは36%、生成AIを使うものは34%にとどまります。

特徴 86シリーズに対する割合
クラウド型 98%
AI機能あり 36%
生成AIあり 34%
インボイス対応 9%
業種を問わず使える 98%

クラウド型はほとんどのソフトに当てはまるので、候補を絞る基準になるのはAI機能の有無です。ソフトを扱う事業者の探し方はIT導入支援事業者の探し方で確かめられます。

選び方は4つの基準

  1. 対象の会社か。小規模事業者の人数は、商業・サービス業 5人以下、宿泊業・娯楽業 20人以下、製造業その他 20人以下と決まっています。
  2. 価格が予算に合うか。真ん中は2.1万円、10万円未満が70%で、上から4分の1の位置が24万円です。予算の上限を先に決めると、候補を絞りやすくなります。
  3. AI機能が要るか。AI機能つきは36%、生成AIつきは34%です。必要な機能を先に書き出して、当てはまるシリーズだけを残します。
  4. 相談しやすい事業者か。扱うIT導入支援事業者は148社あります。連絡の取りやすさも、選ぶときの基準になります。

対象の会社かどうかは、補助金を申請できる会社・できない会社でも確かめられます。

グループウェアを入れる御社が、通常枠の対象会社に当てはまるかは、AIで3分ほどで確かめられます。

AIで対象か確認する

自己負担は約1万円が目安

自己負担は、ソフトの価格から補助額を引いた残りです。通常枠の補助率は1/2以内で、対象経費はソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費です1。

真ん中の価格2.1万円のソフトに、補助率の上限まで補助される場合を当てはめると、補助は約1万円、自己負担は約1万円が目安です。

通常枠の補助額は、5万円~150万円未満(1プロセス以上)と決まっています。2.1万円のソフト1つだけでは、補助額が下限に届かない計算になります。

下限に届くかは、導入関連費やクラウド利用費を含めた合計で確かめます。制度全体の決まりはデジタル化・AI導入補助金の公募要領の台帳にまとめています。

情報共有を変えた例は平成26年度の1件

グループウェアの機能に近い導入例として紹介できるのは、ものづくり補助金(平成26年度)でワークフローシステムを入れた1件です。この補助金は、今のものづくり・新事業進出補助金の前身で、デジタル化・AI導入補助金の採択ではありません。

この例では、ワークフローシステムの導入により関係者間の情報共有が進み、Web校正や進捗管理ができるようになりました。他社との差別化が図れるようになったことも成果に挙がっています。

1ワークフローシステム

ワークフローシステムで作業工程を統一し、印刷リードタイムを2分の1以下に

株式会社アカマ印刷✓ 経産省などの認定・選定

成果ワークフローシステムの導入により、関係者間の情報共有が進み、Web校正や進捗管理ができるようになり、他社との差別化が図れるようになりました。

設備導入印刷機業務システム・IT新事業・研究開発

前身のものづくり補助金を含む採択事例は、ものづくり・新事業進出補助金の採択事例で見られます。

採択率は公募回で変わる

公式の採択データでは、26年4次は応募1,836件に対して816件が採択され、採択率は44.4%でした。公募回ごとの推移は、次のグラフのとおりです。

デジタル化・AI補助金の採択データ

デジタル化・AI導入補助金(通常枠。2025年まではIT導入補助金 通常枠)の26年4次の採択率は44.4%でした。採択事例では製造業が22%と最も多く、経費はソフトウェア購入費が81%の事例で使われています。

採択率の推移

26年4次44.4%
直近5回の平均42.0%

採択事例 37件採択事例を見る ›

出典(1件)
  1. デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)事務局「交付決定事業者一覧」(25年8次〜26年4次)
採択率は採択数÷応募数で計算しています。業種・経費は、国・省庁などが公開している採択事例37件を数えた割合です(1つの事例で複数使うため、合計は100%を超えることがあります)。

不採択になったときに理由を聞けるかは、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

専門家から見たポイント

登録されたグループウェアは、価格が低くクラウド型がほとんどです。選び方の差は、価格・AI機能・扱う事業者に出ます。2026年10月時点の採択事例では、デジタル化・AI導入補助金の事例が37件あります。

実際のソフトは、デジタル化・AI導入補助金の登録ソフトを探すで候補を並べて確かめられます。

予算を抑えて始めたい会社

10万円未満のシリーズが70%あるので、価格を抑えて始める選択肢は十分にあります。自己負担の目安を先に計算し、合計が補助額の下限に届くかを確かめておくと、後で慌てません。

AI機能を使いたい会社

AI機能つきは36%と少数なので、使いたい機能が決まっている会社は、先に機能で絞るほうが早く候補が見つかります。

プランの対象か迷う会社

登録番号は477件あり、プランごとに対象かどうかが分かれます。検討中のプランが登録番号にあるか、補助額が下限に届くかは、専門家に無料で相談して確かめられます。

間違えやすい点

間違えやすいのは、登録の有無、契約の順番、対象外の経費です。

  1. 登録されたソフトだけが対象。IT導入支援事業者が登録したソフトだけが対象で、登録されていないソフトは使いたくても補助の対象になりません。
  2. 対象はプランごとに決まる。シリーズが登録されていても、検討中のプランの登録番号があるかを確かめます。
  3. 契約は交付決定の後。対象外の経費の1つは、交付決定前に購入したITツールです。
  4. リースと中古は対象外。対象外の経費には、リース・レンタル契約のITツール(お助け隊サービスを除く)、中古品も含まれます。
  5. ハードだけでは申請できない。インボイス枠のPC・タブレットは、PC・タブレット等:下限なし~10万円、補助率1/2以内と決まっており、ソフトウェアの導入とあわせて申請します。
  6. 受付と締切の確認。通常枠の受付開始は2026年3月30日(月)です。締切は2026年10月30日(金)17:00(この回は締切済み)です。
  7. 事例は別の補助金のもの。紹介した事例は平成26年度のものづくり補助金の採択で、デジタル化・AI導入補助金の採択ではありません。

対象外の経費の決まりは、公募要領に書かれています2。申請の流れはデジタル化・AI導入補助金の申請手順で取り上げています。

よくある質問

グループウェアは補助金の対象になりますか?

デジタル化・AI導入補助金に登録されたグループウェアなら対象です。2026年10月時点で86シリーズが登録されており、一覧は登録ソフトを探すで見られます。

いくらくらいのグループウェアが対象ですか?

真ん中の価格は2.1万円で、10万円未満が70%です。最も安いシリーズは360円、最も高いシリーズは470万円です。

登録されていないグループウェアは使えますか?

対象になるのは、IT導入支援事業者が登録したソフトだけです。登録されていないソフトは、補助金を使う導入には選べません。

契約はいつ結べばよいですか?

交付決定前に購入したITツールは補助の対象外です。契約や支払いは、交付決定の後にします。

紹介された事例の使い道は、今も同じように使えますか?

紹介した事例は平成26年度のものづくり補助金の採択で、デジタル化・AI導入補助金とは別の制度です。今の決まりは公募要領の台帳で確かめます。

ほかの「よくある質問」を見る

ほかの質問も見るデジタル化・AI導入補助金のよくある質問
出典(2件)
  1. デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.16『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』
  2. デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.15『2-2(4) 補助対象外となる経費』

公募の受付状況

デジタル化・AI導入補助金

公募回
6次締切分
締切
この回の受付は終了しました

公募要領の台帳より(2026年10月30日確認)

この補助金の採択事例

一覧へ

同じ取り組みで、実際に採択された会社です。

VOICE

この補助金を使った人の声

  • できるだけ子どもと接する時間を多く作りたいと思っています。一方で、どうしても事務作業は付いて回ってしまいます。支援記録をつけたり保護者への請求書を作成したりしますが、とても手間がかかります。

    熊本県の放課後等デイサービス従業員13名
  • この業界は非常に閉じた世界ですから、経営者同士の横の繋がりも非常に重要です。社会的に人手不足と言われていますが、この業界も本当に人手不足。案件によっては人手が足りないこともありますから。

    京都府の電気工事会社従業員8名
  • 入力作業のような人手はできるだけ減らしていき、人の力は、出てきたデータを分析し、判断して手を打つところに活用していきたいと考えています。

    大阪府の金属部品の熱処理・塗装会社従業員71名
出典:国・省庁などの公開情報をもとに当社が加工

中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事にある事業者の発言を引用しています。

まだ相談は早いと感じる方は、まず資料で全体をつかんでください。

デジタル化・AI導入補助金の関連記事

一覧へ
デジタル化・AI導入補助金とは?5つの枠と対象者・ChatGPTの扱い

デジタル化・AI導入補助金は、IT導入支援事業者と組んで登録ITツールの導入費の一部を補助する制度です。5つの枠の違い、申請できる会社の線引き、ChatGPTなど生成AIの扱い、申請から入金までの流れを公募要領と採択事例で整理しました。

更新 2026/10/27

IT導入支援事業者とは?デジタル化・AI導入補助金での選び方と登録方法

デジタル化・AI導入補助金は、登録されたIT導入支援事業者と組んで申請します。補助金を使う会社向けに支援事業者の役割・探し方・選び方を、ITベンダー向けに支援事業者とITツールの登録の流れ・時期・審査の注意点をまとめます。

更新 2026/10/18

デジタル化・AI導入補助金の申請手順|必要書類・支払い方法・効果報告まで

デジタル化・AI導入補助金の申請手順を、交付申請の必要書類、ITツール代金の支払い方法、実績報告、効果報告、返還になるケースの順に整理。ITツールの導入を考える中小企業と個人事業主向けに、通常枠の公募要領と事務局の案内をもとにまとめました。

更新 2026/10/18

IT導入補助金は終了?デジタル化・AI導入補助金2026の変更点と違い

IT導入補助金は2026年度からデジタル化・AI導入補助金に名前が変わり、制度は続いています。2025年度との比較表で、変わった賃上げ要件・AIの扱いと、変わらない補助額・補助率を示し、前に採択された会社の注意点もまとめます。

更新 2026/10/18