生成AIツールに使える補助金|対象のソフトの数・価格帯と選び方
この記事の要点
生成AIツールは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。登録は141シリーズ。登録ソフトの一覧と公募要領をもとに、価格帯の分布と選ぶ基準、間違えやすい点を整理しました。
この記事の目次
生成AIツールは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。
登録された生成AIのカテゴリのソフトは141シリーズ(登録番号672件)で、真ん中の価格は40万円です。ただし対象は登録番号(プラン)ごとに決まり、交付決定前に購入したものは対象外です。
文章づくりや問い合わせ対応に生成AIを入れたいが、どのツールが補助金の対象で、いくらくらいのものが多いのかが分からない方に向けた記事です。
デジタル化・AI導入補助金とは、登録されたITツールの導入費用の一部を補助する国の制度です。制度の全体は公募要領の台帳で確かめられます。
登録は141シリーズ
2026年10月29日に確認した、デジタル化・AI導入補助金に登録された生成AIのカテゴリのソフトは141シリーズ(登録番号672件)です。扱うIT導入支援事業者は227社です。
シリーズとは、同じ製品のプラン違い・人数違いを1つにまとめた数です。登録番号は、プランごとに付く番号です。
数の出典は「デジタル化・AI導入補助金2026 ITツール検索(中小企業基盤整備機構・公式)」です。登録ソフトの一覧はデジタル化・AI導入補助金の登録ソフトを探すから確かめられます。
真ん中の価格は40万円
登録シリーズの価格は、一番安いもので3,148円、一番高いもので780万円と幅があります。価格帯ごとの内訳は次のとおりです。
| 価格帯 | シリーズ数 | 割合 |
|---|---|---|
| 10万円未満 | 35 | 25% |
| 10万〜50万円 | 40 | 28% |
| 50万〜150万円 | 36 | 26% |
| 150万円以上 | 30 | 21% |
割合は登録シリーズ141に対するものです。下から4分の1の価格は10万円、上から4分の1の価格は125万円です。
御社が検討するソフトの価格がどの帯に入るかは、登録ソフトの一覧で個別に確かめられます。
40万円のソフトなら自己負担は20万円以上
自己負担の目安は、真ん中の価格である40万円のソフトで20万円以上です。通常枠の補助率は1/2以内なので、補助額は最大で20万円になります1。
実際の補助額は、導入するプロセス数や対象経費の範囲で変わります。補助額の区分と対象経費は公募要領の台帳で確かめられます。
クラウド型が93%
登録シリーズの機能を割合で見ると、クラウド型が大半を占めます。
| 項目 | 割合 |
|---|---|
| クラウド型 | 93% |
| AI機能あり | 99% |
| 生成AIを使うもの | 98% |
| インボイス対応 | 18% |
割合は登録シリーズ141に対するものです。インボイス対応が必要な場合は、インボイス枠の対象になるかを公募要領の台帳で確かめます。
選ぶ基準は登録番号と事業者
登録されたソフトの中から選ぶときは、次の4つを見ます。
- 登録番号(プラン)で対象が決まる。登録番号は672件で141シリーズより多く、同じ製品に複数のプランがあります。
- 扱う事業者を確かめる。登録ソフトはIT導入支援事業者を通して申請し、扱う事業者は227社です。探し方はIT導入支援事業者の探し方で確かめられます。
- 対象経費の範囲。通常枠の対象経費は、ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費です。
- 業種の対応。業種を問わず使えるソフトは139シリーズで、99%にあたります。
御社が使いたい生成AIツールが登録済みのプランに当たるかは、AIで3分ほどで確かめられます。
採択率は公募回で変わる
デジタル化補助金の公式の採択データでは、最新回(26年4次)の採択率は44.4%です。回ごとの推移は、次のグラフのとおりです。
デジタル化・AI補助金の採択データ
デジタル化・AI導入補助金(通常枠。2025年まではIT導入補助金 通常枠)の26年4次の採択率は44.4%でした。採択事例では製造業が22%と最も多く、経費はソフトウェア購入費が81%の事例で使われています。
採択率の推移
採択の多い業種
よく使われた経費
採択事例 37件採択事例を見る ›
出典(1件)
この採択率はソフトのカテゴリに関係なく、制度全体の数字です。採択されなかったときに理由を聞けるかは、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。
専門家から見たポイント
登録ソフトは141シリーズあり、10万〜50万円(28%)と50万〜150万円(26%)に多く集まっています。最新回の採択数は、応募1,836件に対して816件でした。
申請の進め方はデジタル化・AI導入補助金の申請手順で確かめられます。
月額やクラウドで使いたい会社
クラウド型が93%なので、月額やクラウド利用の形で使うソフトが中心です。クラウド利用費が対象になる期間は、登録番号ごとに契約の内容と合わせて先に確かめておくと計画を組みやすいです。
価格の高いソフトを検討している会社
150万円以上のシリーズは21%(30シリーズ)あります。通常枠の補助額はプロセス数で区分が分かれるため、導入するプロセスの数をIT導入支援事業者に先に確かめると判断しやすいです。
御社の使い方がどの登録番号に当たるかは、専門家に無料で相談して確かめられます。
間違えやすい点
間違えやすいのは、登録の範囲と支払いの順番です。対象外経費の決まりは、公募要領に書かれています2。
- 登録されたソフトだけが対象。登録されていない生成AIツールは、補助の対象になりません。
- 登録番号(プラン)ごとに対象が決まる。同じ製品でも、プランが違えば対象かどうかが変わります。
- 交付決定前の購入は対象外。交付決定前に購入したITツールは対象外経費です。
- ハードだけでは申請できない。通常枠の対象経費はソフトウェアの購入費やクラウド利用費などで、PCやタブレットだけを買う費用は含まれません。
- リースと中古品は対象外。リース・レンタル契約のITツール(お助け隊サービスを除く)、中古品は対象外経費です。
- 申請サポートの費用は対象外。補助金の申請や報告のサポートを頼む費用は、対象外経費に入ります。
通常枠の全体像はデジタル化・AI導入補助金の通常枠で取り上げています。
よくある質問
生成AIツールなら、どのソフトでも補助の対象になりますか?
デジタル化・AI導入補助金では、登録されたソフトだけが対象です。登録されているかは、デジタル化・AI導入補助金の登録ソフトを探すで確かめられます。
補助額はいくらですか?
通常枠の補助額は、プロセス数によって5万円~150万円未満(1プロセス以上)と150万円~450万円以下(4プロセス以上)の区分に分かれます。
申請の受付はいつからですか?
通常枠の受付は2026年3月30日~です。締切について、台帳には「公募要領に締切日の記載なし(受付スケジュールは本事業ホームページに順次公表)」とあります。申請の流れはデジタル化・AI導入補助金の申請手順で取り上げています。
開発や新しい事業に生成AIを使う場合も、同じ補助金ですか?
開発や新しい事業に使う場合は、別の補助金が中心になります。違いはChatGPT・生成AI導入の補助金で取り上げています。
顧客管理や予約のソフトを探す場合は、顧客管理(CRM)・LINE配信・予約ツールの補助金で取り上げています。
出典(2件)
- デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.16『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』
- デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.15『2-2(4) 補助対象外となる経費』
参考資料
- 生成AIアシスタントのカテゴリの登録ソフト一覧
- デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版)
- 中小企業基盤整備機構「デジタル化・AI導入補助金2026 ITツール検索」(公式)
- デジタル化・AI導入補助金の公募要領の台帳
- デジタル化・AI導入補助金の登録ソフトを探す
- IT導入支援事業者の探し方
確認日:2026年10月29日
公募の受付状況
デジタル化・AI導入補助金
- 公募回
- 6次締切分
- 締切
- この回の受付は終了しました
公募要領の台帳より(2026年10月30日確認)
この補助金の採択事例
一覧へ同じ取り組みで、実際に採択された会社です。
手計算の勤怠集計を見直し、給与計算までの作業時間を8割以上削減
花の舞酒造 株式会社✓ 経産省などの認定・選定
成果給与計算までの作業時間が8割以上減り、労務管理の担当者に新しい仕事を任せられるようになった。
原価計算の手間を省くため日報と会計をつなぎ、月次集計を1週間以上短縮
株式会社 一寸房✓ 経産省などの認定・選定
成果受注物件ごとの月次利益集計の期間が1週間以上短縮され、体感で約30%のコスト削減になった。
記録の順番待ちと転記を、介護向けソフトとタブレットでなくす
有限会社鈴木在宅ケアサービス✓ 経産省などの認定・選定
成果パソコンの順番待ちと帳票への転記がなくなり、記録の時間と手間が大きく減りました。
VOICE
この補助金を使った人の声
京都府の電気工事会社従業員8名この業界は非常に閉じた世界ですから、経営者同士の横の繋がりも非常に重要です。社会的に人手不足と言われていますが、この業界も本当に人手不足。案件によっては人手が足りないこともありますから。
大阪府の金属部品の熱処理・塗装会社従業員71名入力作業のような人手はできるだけ減らしていき、人の力は、出てきたデータを分析し、判断して手を打つところに活用していきたいと考えています。
熊本県の放課後等デイサービス従業員13名できるだけ子どもと接する時間を多く作りたいと思っています。一方で、どうしても事務作業は付いて回ってしまいます。支援記録をつけたり保護者への請求書を作成したりしますが、とても手間がかかります。
出典:国・省庁などの公開情報をもとに当社が加工
中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事にある事業者の発言を引用しています。
まだ相談は早いと感じる方は、まず資料で全体をつかんでください。
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