ワークフローシステムに使える補助金|対象のソフトの数・価格帯と選び方

この記事の要点

ワークフローシステムは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。登録ソフトの数と価格帯、クラウド型の割合、選ぶ基準、自己負担の目安を、公募要領と公式のITツール検索をもとに整理しました。

この記事の目次
  1. 登録は47シリーズ
  2. 真ん中の価格は14.5万円
  3. クラウド型が96%
  4. 選ぶときの基準は4つ
  5. 自己負担の目安は7万円前後
  6. 処理時間が60分から5分に
  7. 採択率は公募回で変わる
  8. 専門家から見たポイント
  9. 間違えやすい点
  10. よくある質問
結論

ワークフローシステムは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。

登録されたワークフローシステムは47シリーズ(登録番号83件)で、扱うIT導入支援事業者は49社、真ん中の価格は14.5万円です。

稟議や休暇申請をワークフローシステムで電子化したいが、補助金の対象になるソフトがいくつあり、いくらからなのか分からない。その数と価格の目安を知りたい方に向けた記事です。

デジタル化・AI導入補助金は、登録されたITツールの導入費用を補助する国の制度です。登録の条件は公募要領の台帳で確かめられます。

登録は47シリーズ

デジタル化・AI導入補助金に登録された、ワークフローシステムのカテゴリのソフトは、2026年10月時点で47シリーズです。シリーズとは、同じ製品のプラン違い・人数違いを1つにまとめた数です。登録番号は83件、扱うIT導入支援事業者は49社でした。

数の出典は、デジタル化・AI導入補助金2026 ITツール検索(中小企業基盤整備機構・公式)です。製品を探すときは、次のページから入ります。

真ん中の価格は14.5万円

登録されたソフトの価格は、一番安いもので1,920円、一番高いもので320万円です。真ん中の価格は14.5万円で、下から4分の1は1.4万円、上から4分の1は70万円でした。価格帯ごとの内訳は次の表のとおりです。

価格帯 シリーズ数 割合
10万円未満 18 38%
10万〜50万円 13 28%
50万〜150万円 6 13%
150万円以上 10 21%

割合は、価格を数えた47シリーズに対するものです。個々の製品は登録ソフトを探すページから見つけられます。

クラウド型が96%

登録されたワークフローシステムのうち、クラウド型は96%です。AI機能を持つものは28%、生成AIを使うものは17%、インボイス対応をうたうものは23%でした。

業種は、全業種向けのソフトが46シリーズで98%を占めます。業種を問わず使えるソフトが多いカテゴリです。クラウドの利用料がどの経費に入るかは、公募要領の台帳の経費の行で確かめられます。

選ぶときの基準は4つ

登録ソフトは47シリーズあるため、次の4つで絞ると選びやすくなります。

  • ①登録番号ごとの対象を確かめる:登録番号は83件あり、プランごとに対象が決まります。
  • ②価格帯を決める:10万円未満が18シリーズ、10万〜50万円が13シリーズで、合わせて31シリーズです。
  • ③クラウド型の支払いの形を見る:96%がクラウド型のため、月額や年額の利用料が対象経費に入るかを確かめます。
  • ④扱うIT導入支援事業者を選ぶ:登録ソフトを扱う事業者は49社です。探し方はIT導入支援事業者の探し方で確かめられます。

稟議や申請の承認を電子化する計画が対象になるか、AIで3分ほどで確かめられます。

AIで対象か確認する

自己負担の目安は7万円前後

通常枠の補助率は1/2以内です。真ん中の価格14.5万円のソフトを導入する場合、補助は約7万円、自己負担も約7万円が目安です。実際の補助額は、経費の内訳と補助上限で決まります。

通常枠の補助額は、プロセス数で次のように変わります。

  • 5万円~150万円未満(1プロセス以上)
  • 150万円~450万円以下(4プロセス以上)

1申請の流れはデジタル化・AI導入補助金の申請手順で確かめられます。

処理時間が60分から5分に

ワークフローシステムを入れた採択事例は、ものづくり補助金(平成25年度・平成26年度)にあります。デジタル化・AI導入補助金の採択事例ではありませんが、導入後の変化を示した例です。

3情報共有と進捗管理

ワークフローシステムで作業工程を統一し、印刷リードタイムを2分の1以下に

株式会社アカマ印刷✓ 経産省などの認定・選定

成果ワークフローシステムの導入により、関係者間の情報共有が進み、Web校正や進捗管理ができるようになり、他社との差別化が図れるようになりました。

設備導入印刷機業務システム・IT新事業・研究開発

製版工程の例では、処理時間が60分から5分になりました。見積書の例では、作成時間が1件あたり10分から4分になっています。壁紙の例では、関係者間の情報共有が進み、Web校正や進捗管理ができるようになりました。

採択率は公募回で変わる

デジタル化補助金の最新回(26年4次)の採択率は44.4%です。回ごとの推移は、次のグラフのとおりです。

デジタル化・AI補助金の採択データ

デジタル化・AI導入補助金(通常枠。2025年まではIT導入補助金 通常枠)の26年4次の採択率は44.4%でした。採択事例では製造業が22%と最も多く、経費はソフトウェア購入費が81%の事例で使われています。

採択率の推移

26年4次44.4%
直近5回の平均42.0%

採択事例 37件採択事例を見る ›

出典(1件)
  1. デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)事務局「交付決定事業者一覧」(25年8次〜26年4次)
採択率は採択数÷応募数で計算しています。業種・経費は、国・省庁などが公開している採択事例37件を数えた割合です(1つの事例で複数使うため、合計は100%を超えることがあります)。

採択率は公募回で変わるため、申請の前に最新回の数字を確かめます。採択されなかったときに理由を聞けるかは、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

専門家から見たポイント

ワークフローシステムは、登録が47シリーズあり、価格帯の幅が広いカテゴリです。公式の採択データでは、最新回の応募1,836件に対して816件が採択されました。

御社の申請・承認の人数や、既存の会計や販売のソフトとつながるかで、候補は変わります。まずは登録ソフトを探すページで候補を絞ります。

小さく始めたい会社

10万円未満の登録ソフトが18シリーズあるため、まず承認の流れだけを電子化したい会社は、この価格帯から候補を探すと計画を立てやすいです。

他の業務と連携させたい会社

会計や販売のデータとつなげたい会社は、データ連携の機能が対象経費に入るかを確かめる必要があります。通常枠のオプションの区分は、大分類Ⅱ オプション(カテゴリー2 機能拡張・3 データ連携ツール・4 セキュリティ)。最大1年分です。

高機能な構成を考える会社

150万円以上の登録ソフトも10シリーズあります。補助上限の範囲に収まるかを、先に確かめます。

登録ソフトの組み合わせや、対象になる経費の区分は、専門家に無料で相談して確かめられます。

間違えやすい点

間違えやすいのは、登録の有無・契約の順番・経費の区分です。区分の詳細は公募要領の台帳で確かめられます。

  1. 登録されたソフトだけが対象。IT導入支援事業者が登録したソフトでなければ、補助の対象になりません。
  2. 登録番号ごとに対象が決まる。同じ製品名でも、プランが違えば登録番号が変わり、対象かどうかも変わります。
  3. 契約や支払いは交付決定の後。対象外経費に、交付決定前に購入したITツールが入っています。
  4. リースや中古は対象外。対象外経費に、リース・レンタル契約のITツール(お助け隊サービスを除く)、中古品が入っています。
  5. PC・タブレットは別の枠の経費。通常枠の対象経費は、ソフトウェア・オプション・役務の区分で定められています。PC・タブレット等は、インボイス枠(インボイス対応類型)でPC・タブレット等:下限なし~10万円、補助率1/2以内と決まっています。

2

よくある質問

ワークフローシステムは補助金の対象になりますか?

デジタル化・AI導入補助金に登録されたワークフローシステムは、対象になります。登録の有無は、登録ソフトを探すページから確かめられます。

クラウドの利用料も補助の対象になりますか?

通常枠では、ソフトウェアの対象経費として次の区分が定められています。ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費です。

申請はいつから始められますか?

交付申請の受付は、2026年3月30日~と定められています。締切については、公募要領に締切日の記載なし(受付スケジュールは本事業ホームページに順次公表)。

登録ソフトはどこで探せますか?

カテゴリごとの一覧は総務・人事・給与・教育訓練・法務・情シス・統合業務の一覧にまとめています。

他のデジタル化の補助金と違いはありますか?

受発注・在庫管理のシステムは、受発注・在庫管理システムの補助金の記事で取り上げています。

ほかの「よくある質問」を見る

ほかの質問も見るデジタル化・AI導入補助金のよくある質問
出典(2件)
  1. デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.16『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』
  2. デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.15『2-2(4) 補助対象外となる経費』

公募の受付状況

デジタル化・AI導入補助金

公募回
6次締切分
締切
この回の受付は終了しました

公募要領の台帳より(2026年10月30日確認)

この補助金の採択事例

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同じ取り組みで、実際に採択された会社です。

VOICE

この補助金を使った人の声

  • できるだけ子どもと接する時間を多く作りたいと思っています。一方で、どうしても事務作業は付いて回ってしまいます。支援記録をつけたり保護者への請求書を作成したりしますが、とても手間がかかります。

    熊本県の放課後等デイサービス従業員13名
  • この業界は非常に閉じた世界ですから、経営者同士の横の繋がりも非常に重要です。社会的に人手不足と言われていますが、この業界も本当に人手不足。案件によっては人手が足りないこともありますから。

    京都府の電気工事会社従業員8名
  • 入力作業のような人手はできるだけ減らしていき、人の力は、出てきたデータを分析し、判断して手を打つところに活用していきたいと考えています。

    大阪府の金属部品の熱処理・塗装会社従業員71名
出典:国・省庁などの公開情報をもとに当社が加工

中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事にある事業者の発言を引用しています。

まだ相談は早いと感じる方は、まず資料で全体をつかんでください。

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