省力化補助金は販路拡大・集客に使える?採択された使い方と注意点

この記事の要点

省力化補助金は販路拡大・集客に使えるか、採択事例の使い方で答えます。販路の目的は設備導入と組み合わせた例が多く、少ない件数の読み方も添えます。採択事例4件をもとに、使い道と従業員数ごとの注意点を整理しました。

この記事の目次
  1. 4件すべてに販路拡大・集客が含まれる
  2. 業種は4業種に1件ずつで偏りがない
  3. 設備導入の3件は作業時間を大きく減らした
  4. 業務システムを含む例は2件
  5. 対象者と補助上限は従業員数で変わる
  6. 採択率は公募回で変わる
  7. 専門家から見たポイント
  8. 間違えやすい点
  9. よくある質問
結論

省力化補助金(一般型)の採択事例では、販路拡大・集客を掲げた4件すべてが、設備やシステムの導入と組み合わせた計画でした。

2026年10月時点で、販路拡大・集客を含む省力化補助金の採択事例は4件あります。公募要領は機械装置・システム構築費を必ず含めると定めているため、販路の目的は導入とセットで考えます。

券売機やロボットを入れて浮いた人手を集客に回したいが、販路拡大の目的で省力化補助金が認められるのか分からない。採択された使い方を知りたい方に向けた記事です。

省力化補助金は、人手を減らす設備やシステムの導入を補助する国の制度です。公募要領の内容は公募要領の台帳で確かめられます。

4件すべてに販路拡大・集客が含まれる

採択事例では、販路拡大・集客を含む省力化補助金の事例は4件で、2026年10月時点で使い道の内訳は次のとおりです。

やりたいこと 件数 割合
販路拡大・集客 4件 100%
設備導入 3件 75%
業務システム・IT 2件 50%

割合は、販路拡大・集客を含む省力化補助金の採択事例4件に対するものです。1件に複数の使い道があるため、合計は100%を超えます。

事例が4件と少ないため、この表だけで使いやすさは判断できません。販路拡大・集客の事例は販路拡大・集客の採択事例でも確かめられます。

業種は4業種に1件ずつで偏りがない

販路拡大・集客を含む省力化補助金の採択事例は、業種ごとに1件ずつでした(2026年10月時点)。地域は福岡県が2件、福島県と東京都が1件ずつです。

業種 件数 割合
飲食店・宿泊業 1件 25%
サービス業 1件 25%
製造業 1件 25%
小売業・卸売業 1件 25%

御社に近い業種の事例は、省力化補助金の採択事例で探せます。

設備導入の3件は作業時間を大きく減らした

設備導入に使った3件は、いずれも作業時間を減らす成果を示しています。温泉施設の食堂では、閉店後の現金締めが2〜3時間から数分になり、残業はほぼゼロになりました。

病院の床洗浄は400〜500㎡が約40分で済み、人手の約半分の時間です。マカロンの焼成は1人で2時間から1時間になりました。販路や集客との関わりが題名で分かるのは、浮いた時間をSNS発信に回すマカロンの例です。

1カタログ注文型|券売機の注文と会計

2カタログ注文型|床洗浄ロボット

業務システムを含む例は2件

業務システム・ITを含む例は、表のとおり4件のうち2件です。券売機の例と、ECサイトと顧客管理をつないだ例が当たります。

ECサイトと顧客管理の例では、レンタル業務が1日640分から250分、定期配送業務が390分から120分になり、要員が3名から1名になりました。

1一般型|ECと顧客管理の連携

対象者と補助上限は従業員数で変わる

一般型の補助上限は、従業員数の区分ごとに決まります。区分ごとの上限は次のとおりです。

  • 従業員5人以下:750万円(大幅賃上げ特例適用時1,000万円)
  • 従業員6~20人:1,500万円(特例適用時2,000万円)
  • 従業員21~50人:3,000万円(特例適用時4,000万円)
  • 従業員51~100人:5,000万円(特例適用時6,500万円)
  • 従業員101人以上:8,000万円(特例適用時1億円)

補助率は次の2つです。

出典:中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募) p.9『1-4(1)② 補助上限額』台帳で見る

集客のために入れたい設備やシステムが省力化補助金の対象になるかは、従業員数と計画の中身から、AIで3分ほどで確かめられます。

AIで対象か確認する

採択率は公募回で変わる

省力化補助金の採択率は、最新回(第6回)で63.9%です。回ごとの推移は、次のグラフのとおりです。

省力化補助金の採択データ

中小企業省力化投資補助金(一般型)の第6回の採択率は63.9%でした。採択事例では製造業が39%と最も多く、経費はカタログ掲載の省力化製品が57%の事例で使われています。

採択率の推移

第6回63.9%
直近5回の平均64.5%

採択事例 28件採択事例を見る ›

出典(1件)
  1. 中小企業庁「採択結果」・ミラサポplus(第2回〜第6回)
採択率は採択数÷応募数で計算しています。業種・経費は、国・省庁などが公開している採択事例28件を数えた割合です(1つの事例で複数使うため、合計は100%を超えることがあります)。

採択されなかったときに理由を聞けるかは、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

専門家から見たポイント

採択事例のうち、省力化補助金の事例は28件です(2026年10月時点)。販路拡大・集客を含む4件は、その一部です。4件はすべて設備かシステムの導入を含んでおり、販路や集客の目的だけで採択された例は材料にありません。

設備導入から考える会社

設備を先に決めている会社は、券売機や床洗浄のような設備導入の例から計画を組み立てると、見落としが減ります。

システムで事務を減らしたい会社

事務の時間を減らす使い方は、業務システム・ITを含む2件が参考になります。近い業種の事例は省力化補助金の採択事例で確かめてから計画を組むと安全です。

成果を数字で示せる会社

床洗浄は400〜500㎡の作業が約40分で済み、人の作業時間の約半分になりました。計画に時間の数字を入れると、成果を説明しやすくなります。

販路の目的で申請するときの経費や手順は、専門家に無料で相談して確かめられます。

間違えやすい点

  1. 機械装置は必ず1つ以上。機械装置・システム構築費(必須):必ず1つ以上、単価50万円(税抜)以上の機械装置等の設備投資が必要(借用に要する経費は含まない)
  2. 機械装置以外には上限がある。「機械装置・システム構築費」以外の経費は総額で500万円(税抜き)までを補助上限額とする
  3. 基礎工事は対象外。設置場所の整備工事や基礎工事に要する費用は対象外。「据付け」は設置と一体の軽微なものに限る

省力化・省人化に使える補助金の選び方は、省力化・省人化に使える補助金は?設備・ITツール別の選び方と注意点で取り上げています。

よくある質問

販路拡大・集客だけを目的に申請できますか?

採択事例4件は、すべて設備かシステムの導入を含んでいました。公募要領は機械装置・システム構築費を必ず含めると定めているため、導入を伴わない計画が対象になるかは、公募要領の台帳で確かめてください。

補助上限は従業員数でどう変わりますか?

従業員数の区分ごとに上限が決まり、大幅な賃上げをする場合は特例で引き上げられます。区分の数字は、対象者と補助上限の節に示しています。

採択事例はいつの公募回のものですか?

採択事例の公募回は、令和6年度や令和7年度など事例ごとに違います。補助上限や対象経費は今の公募要領で確かめてください。

ほかの補助金との違いは、省力化・省人化に使える補助金は?で比べられます。

ほかの質問も見る省力化投資補助金のよくある質問
出典

いま申請できる回

中小企業省力化投資補助金

公募回
第9回
締切
2026年12月下旬(予定)

公募要領の台帳より(2026年10月30日確認)

よく採択されているテーマ

中小企業省力化投資補助金で採択された計画7,432件を、やりたいことで分けました。

中小企業省力化投資補助金では「設備導入」が70%で一番多く、次が「業務システム・IT」(23%)です。

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  • 専用農機の複合導入による水稲栽培方法の転換と効率化
  • 限界生産性が高い道央圏向け鉄骨加工量増加のための省力化投資

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VOICE

この補助金を使った人の声

出典:国・省庁などの公開情報をもとに当社が加工

中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事にある事業者の発言を引用しています。

まだ相談は早いと感じる方は、まず資料で全体をつかんでください。

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