生産管理システムに使える補助金|対象のソフトの数・価格帯と選び方

この記事の要点

生産管理システムは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。登録ソフト109シリーズの数と価格帯、クラウド型の割合、選ぶ基準を、公式の登録ソフトの一覧をもとに整理しました。

この記事の目次
  1. 登録は109シリーズ
  2. 真ん中の価格は150万円
  3. クラウド型が68%
  4. 選ぶときの基準は3つ
  5. 補助上限はプロセス数で変わる
  6. 工程の短縮を数字で示した例
  7. 採択率は公募回で変わる
  8. 専門家から見たポイント
  9. 間違えやすい点
  10. よくある質問
結論

生産管理システムは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。

生産管理のソフトの登録は109シリーズ(登録番号214件)で、真ん中の価格は150万円です。対象になるかは登録番号ごとに決まるため、見積もりを取る前に登録番号を確かめます。

紙や表計算で工程の進み具合を追っていて、生産管理システムに切り替えたいが、どのソフトなら補助の対象か分からない。そのソフトの数と価格の目安を知りたい方に向けた記事です。

デジタル化・AI導入補助金は、登録されたITツールの導入費用を補助する国の制度です。制度の決まりはデジタル化・AI導入補助金の公募要領の台帳で確かめられます。

登録は109シリーズ

デジタル化・AI導入補助金に登録された生産管理のソフトは、2026年10月時点で109シリーズ(登録番号214件)で、扱うIT導入支援事業者は115社です。シリーズは、同じ製品のプラン違い・人数違いを1つにまとめた数です。

数の出典は、デジタル化・AI導入補助金2026 ITツール検索(中小企業基盤整備機構・公式)です。業種向けの内訳は、製造業向けが94%、建設業向けと農林漁業向けが3%ずつです。

登録ソフトの一覧は業種固有プロセスの一覧(デジタル化・AI導入補助金の登録ソフト)で確かめられます。

真ん中の価格は150万円

登録ソフトの価格は、一番安いもので6万円、一番高いもので1,500万円です。下から4分の1の位置が66万円、上から4分の1の位置が300万円で、価格帯ごとの内訳は次のとおりです。

価格帯 シリーズ数 割合
10万円未満 1 1%
10万〜50万円 17 16%
50万〜150万円 29 27%
150万円以上 62 57%

割合は、価格を数えた109シリーズに対するものです。

自己負担の目安を計算すると、補助率は1/2以内のため、真ん中の価格150万円のソフトなら自己負担は75万円以上です。実際の補助額は、経費の内容と補助上限で決まります。

価格帯ごとの個別のソフトはデジタル化・AI導入補助金の登録ソフトを探すで見られます。

クラウド型が68%

登録された生産管理のソフトのうち、クラウド型は68%です。AI機能を持つものは9%、生成AIを使うものは6%、インボイス対応は49%でした。

通常枠の対象経費は、ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費です。クラウド型は利用料も補助の対象に入ります。

ほかの枠の対象経費は、デジタル化・AI導入補助金の公募要領の台帳で枠ごとに確かめられます。

選ぶときの基準は3つ

登録ソフトの数が多いため、選ぶときは次の3点で絞り込みます。

基準 根拠の数 確かめ方
①登録番号 登録番号は214件 見積もりの登録番号が、登録ソフトの一覧にあるかを見る
②機能と提供の形 クラウド型が68%、インボイス対応が49% 御社の工程・在庫の管理に合うか、クラウドかを見る
③扱う事業者 IT導入支援事業者は115社 導入後の支援内容を事業者ごとに聞く

IT導入支援事業者の探し方はIT導入支援事業者の探し方で取り上げています。

御社が考えている生産管理のソフトが、補助の対象になる登録番号かどうかは、AIで3分ほどで確かめられます。

AIで対象か確認する

補助上限はプロセス数で変わる

通常枠の補助上限は、ITツールが対応するプロセス(業務の工程)の数で区分が分かれます。区分ごとの補助額は次のとおりです。

区分 補助額
1プロセス以上 5万円~150万円未満(1プロセス以上)
4プロセス以上 150万円~450万円以下(4プロセス以上)

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.16『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』台帳で見る

インボイス枠など、ほかの枠の補助上限はデジタル化・AI導入補助金の公募要領の台帳で確かめられます。

工程の短縮を数字で示した例

生産管理のソフトを入れた採択事例には、紙とFAXの管理をクラウドに移した例があります。現場の帳票を事務所ですぐ確認できるようになり、業務全体で大きな工数削減につながりました。

ものづくり補助金(平成30年度・平成24年度)の事例には、曲げ加工のリードタイムを41分から13分に縮めた例や、工場の見回りを1日10回から3回に減らした例があります。ものづくり補助金は、今のものづくり・新事業進出補助金の前身で、今の制度で採択された例ではありません。ほかの事例はものづくり・新事業進出補助金の採択事例で見られます。

採択率は公募回で変わる

デジタル化補助金の採択率は、最新回(26年4次)で44.4%です。回ごとの推移は、次のグラフのとおりです。

デジタル化・AI補助金の採択データ

デジタル化・AI導入補助金(通常枠。2025年まではIT導入補助金 通常枠)の26年4次の採択率は44.4%でした。採択事例では製造業が22%と最も多く、経費はソフトウェア購入費が81%の事例で使われています。

採択率の推移

26年4次44.4%
直近5回の平均42.0%

採択事例 37件採択事例を見る ›

出典(1件)
  1. デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)事務局「交付決定事業者一覧」(25年8次〜26年4次)
採択率は採択数÷応募数で計算しています。業種・経費は、国・省庁などが公開している採択事例37件を数えた割合です(1つの事例で複数使うため、合計は100%を超えることがあります)。

採択されなかったときに理由を聞けるかは、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

専門家から見たポイント

生産管理のソフトは、登録の数が多く、価格帯にも幅があります。公式の採択データでは、最新回の応募1,836件に対して816件が採択されており、価格だけで選ぶと登録番号の確認を見落としやすくなります。

採択の傾向や使い方はデジタル化・AI導入補助金の登録ソフトを探すから、候補を確かめながら見られます。

価格で候補を絞りたい会社

真ん中の価格が150万円のため、150万円前後のソフトを候補にする会社が多くなります。補助率から自己負担の目安を先に計算しておくと、予算の判断がしやすくなります。

在庫や受発注もあわせて見直したい会社

工程の管理に加えて在庫や受発注も見直したい会社は、受発注・在庫管理システムの補助金の違いで、制度ごとの違いを比べられます。

プロセス数で補助額を見たい会社

1つのソフトで対応する工程が増えるほど、補助上限の区分が変わります。御社の工程がいくつに当たるか、補助対象になる経費の組み合わせは、専門家に無料で相談して確かめられます。

間違えやすい点

生産管理システムの補助金は、登録されたソフトだけが対象です。見積もりを取る前に、登録番号を確かめます。

  1. 登録されたソフトだけが対象。IT導入支援事業者が登録したソフトを選びます。
  2. 登録番号ごとに対象が決まる。同じ製品でも、プランや登録番号が違えば対象が変わります。
  3. 契約や購入は交付決定の後。対象外になるのは、交付決定前に購入したITツールです。
  4. リースと中古は対象外。リース・レンタル契約のITツール(お助け隊サービスを除く)、中古品
  5. 申請の費用や消費税も対象外。交通費・宿泊費、補助金申請・報告に係る申請代行費、公租公課(消費税)
  6. 事例は過去の公募回のもの。紹介した事例は2021年度、平成24年度、平成30年度の採択で、補助上限や対象経費は今の公募要領で確かめます。

申請の流れはデジタル化・AI導入補助金の申請手順で取り上げています。

よくある質問

生産管理システムは、デジタル化・AI導入補助金の対象になりますか?

登録されたソフトであれば対象になります。登録ソフトは、デジタル化・AI導入補助金の登録ソフトを探すで確かめられます。

補助上限はいくらですか?

通常枠の補助上限は、プロセス数で区分が分かれます。区分ごとの金額は、公募要領の台帳で確かめられます。

補助率はいくつですか?

通常枠の補助率は、1/2以内です。補助額は、経費の内容と補助上限で決まります。

申請の締切はいつですか?

受付開始は2026年3月30日~です。締切は、公募要領に締切日の記載なし(受付スケジュールは本事業ホームページに順次公表)。

紹介された事例のソフトは、今も同じように使えますか?

紹介した事例は過去の公募回です。今の対象になるかは登録番号ごとに決まるため、デジタル化・AI導入補助金の申請手順で流れを確かめてから、登録ソフトの一覧で確認します。

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ほかの質問も見るデジタル化・AI導入補助金のよくある質問
出典

公募の受付状況

デジタル化・AI導入補助金

公募回
6次締切分
締切
この回の受付は終了しました

公募要領の台帳より(2026年10月30日確認)

この補助金の採択事例

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同じ取り組みで、実際に採択された会社です。

VOICE

この補助金を使った人の声

  • できるだけ子どもと接する時間を多く作りたいと思っています。一方で、どうしても事務作業は付いて回ってしまいます。支援記録をつけたり保護者への請求書を作成したりしますが、とても手間がかかります。

    熊本県の放課後等デイサービス従業員13名
  • この業界は非常に閉じた世界ですから、経営者同士の横の繋がりも非常に重要です。社会的に人手不足と言われていますが、この業界も本当に人手不足。案件によっては人手が足りないこともありますから。

    京都府の電気工事会社従業員8名
  • 入力作業のような人手はできるだけ減らしていき、人の力は、出てきたデータを分析し、判断して手を打つところに活用していきたいと考えています。

    大阪府の金属部品の熱処理・塗装会社従業員71名
出典:国・省庁などの公開情報をもとに当社が加工

中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事にある事業者の発言を引用しています。

まだ相談は早いと感じる方は、まず資料で全体をつかんでください。

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