セルフレジ・券売機に使える補助金|対象のソフトの数・価格帯と選び方

この記事の要点

セルフレジ・券売機のソフトは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたものなら補助の対象になります。ITツール検索の登録ソフトをもとに、価格帯、クラウド型とインボイス対応の割合、選ぶときの基準を整理しました。

この記事の目次
  1. 登録は66シリーズ
  2. 真ん中の価格は100万円
  3. インボイス対応が52%
  4. 選ぶ基準は4つ
  5. 自己負担は50万円が目安
  6. レジ・券売機の本体は20万円まで
  7. 導入後は手間が減った
  8. 採択率は公募回で変わる
  9. 専門家から見たポイント
  10. 間違えやすい点
  11. よくある質問
結論

セルフレジ・券売機のソフトは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。

デジタル化・AI導入補助金に登録された、このカテゴリのソフトは、2026年10月時点で66シリーズ(登録番号254件)、扱うIT導入支援事業者は97社です。シリーズの価格を安い順に並べた真ん中は100万円です。シリーズとは、同じ製品のプラン違い・人数違いを1つにまとめた数です。

数の出典は、デジタル化・AI導入補助金2026 ITツール検索(中小企業基盤整備機構・公式)です。

飲食店や小売店でセルフレジや券売機を入れたいが、会計や注文のソフトが補助金の対象になるのか、いくらくらいのものが多いのかが分からない。そうした迷いに答えるため、対象のソフトの数・価格帯・選び方を知りたい方に向けた記事です。

デジタル化・AI導入補助金は、登録されたITツールの導入費用を補助する国の制度です。公募要領の内容は公募要領の台帳で確かめられます。

登録は66シリーズ

デジタル化・AI導入補助金に登録された、セルフレジ・券売機のカテゴリのソフトは、2026年10月時点で66シリーズ、登録番号は254件あります。1つのシリーズに複数の登録番号があるため、契約するプランの番号が登録されているかを確かめることが大切です。

業種別の内訳は次のとおりです。割合は66シリーズに対するもので、全業種向けは18%と半分に届かないため、業種向けのソフトが中心です。

業種 シリーズ数 割合
飲食 23 35%
小売 19 29%
全業種向け 12 18%
医療 7 11%
宿泊 2 3%
調剤薬局 2 3%

製品を探すときは、次のページの一覧から確かめられます。

真ん中の価格は100万円

登録された66シリーズを価格の安い順に並べると、一番安いシリーズは4.8万円、一番高いシリーズは298万円です。下から4分の1は45万円、上から4分の1は140万円で、真ん中は100万円でした。

価格帯 シリーズ数 割合
10万円未満 2 3%
10万〜50万円 17 26%
50万〜150万円 33 50%
150万円以上 14 21%

半分の33シリーズが50万〜150万円に入ります。券売機の購入に使える補助金は、券売機の購入に使える補助金3選で別に取り上げています。

インボイス対応が52%

このカテゴリでインボイス対応のソフトは52%、クラウド型は27%です。AI機能つきと生成AIを使うソフトは、どちらも0%でした。

AI機能を目当てに探しても、このカテゴリの登録の中には該当するソフトがありません。インボイスへの対応は、登録ソフトを探すのページで1つずつ確かめられます。

選ぶ基準は4つ

御社がこのカテゴリのソフトで補助を受けるなら、次の4つを順に確かめます。

  1. 登録番号(プラン)で対象が決まる。66シリーズに対して登録番号は254件あり、契約するプランの番号が登録されているかを見ます。
  2. インボイス対応かを見る。対応するソフトは約半数です。取引先とのやりとりで必要かどうかで候補を絞ります。
  3. クラウド型かを見る。クラウド型は27%です。クラウド利用費も補助の対象になるため、契約の形を先に決めます。
  4. 予算と価格帯を合わせる。シリーズの真ん中の価格は100万円で、50万〜150万円のシリーズが半分を占めます。

申請できるかは、中小企業等の定義に当てはまるかでも決まります。申請の手順はデジタル化・AI導入補助金の申請手順で取り上げています。

飲食店や小売店で入れたい会計・注文のソフトが対象になるかは、AIで3分ほどで確かめられます。

AIで対象か確認する

自己負担は50万円が目安

通常枠の補助率は、1/2以内です。シリーズの真ん中の価格である100万円のソフトを入れる場合、補助額の目安は50万円で、自己負担も50万円が目安です。

補助額は、5万円~150万円未満(1プロセス以上)と決められています。補助の対象になる経費は、ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費です。受付開始は2026年3月30日~です。実際の金額は経費の内容で変わるため、この計算は目安として使ってください。枠ごとの条件は公募要領の台帳にまとめています。

1

レジ・券売機の本体は20万円まで

レジや券売機の本体は、ソフトとは別に、インボイス枠のハードウェアとして補助の対象になる場合があります。インボイス枠では、レジ・券売機:下限なし~20万円、補助率1/2以内と決められています。

ハードウェアの対象は、大分類Ⅳ ハードウェア(PC・タブレット・プリンター・スキャナー・複合機、POSレジ・モバイルPOSレジ・券売機)。ソフトウェアの導入とあわせて購入する場合に限るです。ソフトの補助とあわせて使う場合の条件は、デジタル化・AI導入補助金の申請手順で確かめられます。

2

導入後は手間が減った

採択事例では、セルフレジや券売機を入れて会計と注文の手間が減った例があります。弁当店の例(公募回2020のデジタル化・AI導入補助金)では、会計ミスが約9割減り、客単価が約2割上がりました。券売機の例(省力化投資補助金)では、閉店後の現金締めが2〜3時間から数分になりました。タッチパネル券売機の例でも、注文取りと会計に各30秒〜1分かかっていた業務が0になりました。セルフレジの例はセルフレジ(自動精算機)に使える補助金3選でも取り上げています。

3カタログ注文型|タッチパネル券売機

採択率は公募回で変わる

デジタル化補助金の採択率は、最新回(26年4次)で44.4%です。回ごとの推移は、次のグラフのとおりです。

デジタル化・AI補助金の採択データ

デジタル化・AI導入補助金(通常枠。2025年まではIT導入補助金 通常枠)の26年4次の採択率は44.4%でした。採択事例では製造業が22%と最も多く、経費はソフトウェア購入費が81%の事例で使われています。

採択率の推移

26年4次44.4%
直近5回の平均42.0%

採択事例 37件採択事例を見る ›

出典(1件)
  1. デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)事務局「交付決定事業者一覧」(25年8次〜26年4次)
採択率は採択数÷応募数で計算しています。業種・経費は、国・省庁などが公開している採択事例37件を数えた割合です(1つの事例で複数使うため、合計は100%を超えることがあります)。

採択されなかったときに理由を聞けるかは、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

専門家から見たポイント

セルフレジや券売機のソフトは、登録番号(プラン)ごとに対象が決まります。採択事例では、2026年10月時点でデジタル化・AI導入補助金の事例が37件あり、導入後の効果を数字で示した計画が目立ちます。御社が選ぶときは、シリーズの名前より、契約するプランの登録番号を先に見るのが確実です。候補はデジタル化・AI導入補助金の登録ソフトの一覧で探せます。

効果を数字で示せる会社

採択事例では、会計ミスの減り方や、注文と会計にかかっていた時間が数字で示されています。導入前の作業時間と閉店後の締め作業の時間を測っておくと、計画に書きやすくなります。

インボイス対応を先に決める会社

取引先から適格請求書の発行を求められている会社は、対応の有無で候補を先に絞ると、選ぶ手間が減ります。ソフトとレジ・券売機の本体を同時に入れる場合は、枠ごとの上限も合わせて見ます。

どの登録番号が御社の使い方に合うかは、専門家に無料で相談して確かめられます。

間違えやすい点

間違えやすいのは、登録の有無、契約と支払いの時期、リースや中古の扱い、ハードウェアだけの申請です。

  1. 登録ソフトだけが対象。IT導入支援事業者が登録したソフトだけが対象です。登録されていないソフトは、補助の対象になりません。
  2. 登録番号ごとに対象が決まる。同じシリーズでも、プランによって登録番号が異なります。契約するプランの番号を確かめます。
  3. 契約と支払いは交付決定の後。交付決定前に購入したITツールは、補助の対象外です。
  4. リースと中古は対象外。リース・レンタル契約のITツール(お助け隊サービスを除く)、中古品は、補助の対象外です。
  5. ハードだけでは申請できない。インボイス枠では、ソフトウェアの要件が「大分類Ⅰ ソフトウェア(インボイス対応、会計・受発注・決済を1種類以上)。サブスクは最大2年分」と決められており、レジや券売機の本体だけを入れる申請は想定されていません。
  6. 事例は過去の公募回のもの。紹介した事例の補助上限や経費は、今の公募要領で確かめます。

申請の流れはデジタル化・AI導入補助金の申請手順で確かめられます。

よくある質問

このソフトは補助金の対象になりますか?

デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトなら対象になります。登録の有無は、登録ソフトを探すのページで確かめられます。

登録されたソフトはいくつありますか?

セルフレジ・券売機のカテゴリは、2026年10月時点で66シリーズ、登録番号254件です。扱うIT導入支援事業者は97社です。

いくらくらいのソフトが多いですか?

シリーズの価格の真ん中は100万円で、半分が50万〜150万円に入ります。価格帯ごとの数は、本文の価格帯の表で確かめられます。

レジや券売機の本体も補助の対象ですか?

インボイス枠のハードウェアとして、上限のある対象になる場合があります。上限と条件は、本文の「レジ・券売機の本体は20万円まで」の節と公募要領の台帳で確かめられます。

IT導入支援事業者はどう探せばよいですか?

IT導入支援事業者の探し方は、IT導入支援事業者の探し方で取り上げています。

ほかの「よくある質問」を見る

ほかの質問も見るデジタル化・AI導入補助金のよくある質問
出典(2件)
  1. デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.16『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』
  2. デジタル化・AI導入補助金2026 インボイス枠(インボイス対応類型)公募要領(改訂版) p.15『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』

いま申請できる回

デジタル化・AI導入補助金

公募回
7次締切分
締切
2026年12月1日(火)17:00

公募要領の台帳より(2026年10月31日確認)

この補助金の採択事例

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同じ取り組みで、実際に採択された会社です。

VOICE

この補助金を使った人の声

  • この業界は非常に閉じた世界ですから、経営者同士の横の繋がりも非常に重要です。社会的に人手不足と言われていますが、この業界も本当に人手不足。案件によっては人手が足りないこともありますから。

    京都府の電気工事会社従業員8名
  • 入力作業のような人手はできるだけ減らしていき、人の力は、出てきたデータを分析し、判断して手を打つところに活用していきたいと考えています。

    大阪府の金属部品の熱処理・塗装会社従業員71名
  • できるだけ子どもと接する時間を多く作りたいと思っています。一方で、どうしても事務作業は付いて回ってしまいます。支援記録をつけたり保護者への請求書を作成したりしますが、とても手間がかかります。

    熊本県の放課後等デイサービス従業員13名
出典:国・省庁などの公開情報をもとに加工

中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事にある事業者の発言を引用しています。

まだ相談は早いと感じる方は、まず資料で全体をつかんでください。

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