販売管理システムに使える補助金|対象のソフトの数・価格帯と選び方

この記事の要点

販売管理システムは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば補助の対象になります。登録ソフトの数・価格帯・クラウド対応の割合から、選び方と通常枠の自己負担の目安を、公式の登録ソフト一覧と公募要領をもとに整理しました。

この記事の目次
  1. 登録は576シリーズ、扱う事業者は667社
  2. 真ん中の価格は105万円
  3. クラウド型が65%、インボイス対応が91%
  4. 選ぶ基準は登録番号・業種・機能・事業者の4つ
  5. 通常枠なら真ん中の価格の補助は52.5万円が目安
  6. 販売管理の採択例は、集計と一元管理に使われた
  7. 採択率は公募回で変わる
  8. 専門家から見たポイント
  9. 間違えやすい点
  10. よくある質問
結論

販売管理システムは、デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトを選べば、補助の対象になります。

販売管理システムのカテゴリに登録されたソフトは576シリーズ(登録番号2,004件)あり、真ん中の価格は105万円です。業種を問わず使えるソフトは64%、インボイス対応は91%です。

受注から請求・在庫までを1つの販売管理システムにまとめたいが、候補が多く、どれが補助の対象か分からない。登録ソフトの数と価格の目安を知りたい方に向けた記事です。

デジタル化・AI導入補助金は、IT導入支援事業者が登録したITツールの導入費を補助する国の制度です。公募要領の内容は公募要領の台帳で確かめられます。

登録は576シリーズ、扱う事業者は667社

2026年10月時点で、販売管理システムのカテゴリに登録されたソフトは576シリーズ(登録番号2,004件)で、扱うIT導入支援事業者は667社です。

シリーズとは、同じ製品のプラン違い・人数違いを1つにまとめた数です。数の出典は、デジタル化・AI導入補助金2026 ITツール検索(中小企業基盤整備機構・公式)です。

候補を探す入口は登録ソフトを探すページです。

真ん中の価格は105万円

576シリーズの価格を並べると、真ん中の価格は105万円です。一番安いものは1.2万円、一番高いものは800万円で、低い方から4分の1は42万円まで、高い方から4分の1は196.3万円からです。

価格帯 シリーズ数 割合
10万円未満 38 7%
10万〜50万円 121 21%
50万〜150万円 195 34%
150万円以上 222 39%

150万円以上が39%で最も多く、50万〜150万円が34%で続きます。値段の幅が広いため、候補ごとに金額を比べる必要があります。

請求後の入金管理や債権債務まで含めて探すときは、決済・債権債務・資金回収のカテゴリの一覧も使えます。

クラウド型が65%、インボイス対応が91%

登録ソフトのうち、クラウド型は65%、インボイス対応は91%で、多くのソフトがインボイスに対応しています。業種を問わず使えるソフトは64%です。

項目 割合
クラウド型 65%
AI機能あり 12%
生成AIあり 7%
インボイス対応 91%

通常枠で対象になる経費は、ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費です。経費の区分は公募要領の台帳で行ごとに見られます。

選ぶ基準は登録番号・業種・機能・事業者の4つ

販売管理システムを選ぶ基準は、登録番号・業種・機能・導入を手伝う事業者の4つです。

  1. 登録番号(プラン)で対象が決まる。登録番号は2,004件あり、同じシリーズでもプランや人数が違えば登録番号が分かれます。
  2. 業種を問わず使えるか。全業種向けは64%で、多くのソフトは業種を選びません。
  3. クラウド型かインボイス対応か。クラウド型は65%、インボイス対応は91%です。
  4. 導入を手伝う事業者が合うか。IT導入支援事業者は667社あり、探し方はIT導入支援事業者の探し方で取り上げています。

在庫や発注まで一緒に管理したい場合は、受発注・在庫管理システムの補助金も合わせて見ます。

受注から請求までを任せたい販売管理システムの候補が補助の対象か、AIで3分ほどで確かめられます。

AIで対象か確認する

通常枠なら真ん中の価格の補助は52.5万円が目安

通常枠で真ん中の価格105万円のソフトを導入すると、補助額の目安は52.5万円、自己負担の目安も52.5万円です。

枠 補助率 補助額の範囲
通常枠 1/2以内 5万円~150万円未満(1プロセス以上)
インボイス枠(インボイス対応類型) 補助額50万円以下の部分は3/4以内(小規模事業者は4/5以内)、50万円超の部分は2/3以内 ソフトウェア購入費・導入関連費:下限なし~350万円(1機能のみは上限50万円、2機能以上は350万円)

通常枠で4プロセス以上を導入するときの補助額の範囲は、150万円~450万円以下(4プロセス以上)です。インボイス枠は補助額で補助率が分かれるため、計算は枠ごとに変わります。

インボイス枠のソフトは、インボイス対応で、会計・受発注・決済のいずれかの機能を備えたものです。販売管理システムがこれに当たるかは、登録ソフトごとに確かめます。

この計算はソフト代だけの目安で、実際の補助額は対象経費や上限で変わります。手順はデジタル化・AI導入補助金の申請手順で確かめられます。

出典:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.16『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』台帳で見る
デジタル化・AI導入補助金2026 インボイス枠(インボイス対応類型)公募要領(改訂版) p.15『2-3 補助対象経費、補助率及び補助額』台帳で見る

販売管理の採択例は、集計と一元管理に使われた

採択事例のうち、販売管理を入れた例を3件選びました。デジタル化・AI導入補助金の例では、売上が自動で集計され、自動釣銭機との連動で現金の計算・集計作業がゼロになりました。

ものづくり補助金(平成30年度)の例では、物流部門の作業時間合計が135分から105分に減っています。ものづくり補助金(平成25年度)の例では、販売管理、原価管理、顧客管理を一元的に行えるようになりました。ものづくり補助金は、今のものづくり・新事業進出補助金の前身です。

今の制度で入れられるソフトは、登録ソフトを探すページで探せます。

採択率は公募回で変わる

デジタル化補助金の採択率は、最新回(26年4次)で44.4%です。回ごとの推移は、次のグラフのとおりです。

デジタル化・AI補助金の採択データ

デジタル化・AI導入補助金(通常枠。2025年まではIT導入補助金 通常枠)の26年4次の採択率は44.4%でした。採択事例では製造業が22%と最も多く、経費はソフトウェア購入費が81%の事例で使われています。

採択率の推移

26年4次44.4%
直近5回の平均42.0%

採択事例 37件採択事例を見る ›

出典(1件)
  1. デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)事務局「交付決定事業者一覧」(25年8次〜26年4次)
採択率は採択数÷応募数で計算しています。業種・経費は、国・省庁などが公開している採択事例37件を数えた割合です(1つの事例で複数使うため、合計は100%を超えることがあります)。

採択されなかったときに理由を聞けるかは、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

専門家から見たポイント

販売管理システムの候補を絞るときは、登録の有無・クラウド型かどうか・インボイス対応の3つを先に確かめると迷いにくくなります。直近の公募回では、応募が1,836件、採択が816件でした。

申請の順番はデジタル化・AI導入補助金の申請手順で確かめられます。

登録の有無を先に確かめる会社

補助の対象になるのは登録されたソフトだけです。候補を決める前に、登録ソフトの一覧で同じ名前のプランがあるかを見ます。

クラウドで月額払いを考える会社

クラウド利用料は、最大2年分まで対象経費に入ります。月々の利用料をどの期間まで見込めるかを、先に確かめておくと計画を立てやすくなります。

インボイス対応を急ぐ会社

登録ソフトの91%がインボイスに対応しています。対応の有無を候補ごとに比べると、導入後の手続きをそろえやすくなります。

候補の絞り込みや、登録番号ごとの扱いに迷うときは、専門家に無料で相談して確かめられます。

間違えやすい点

  1. 登録されたソフトだけが対象。IT導入支援事業者が登録したソフトだけが補助の対象です。
  2. 登録番号ごとに対象が決まる。同じ製品名でも、登録番号(プラン)ごとに対象が決まります。
  3. 契約と支払いは交付決定の後。交付決定前に購入したITツールは対象外です。
  4. リースと中古は対象外。リース・レンタル契約のITツール(お助け隊サービスを除く)、中古品は対象外です。
  5. 役務には上限がある。大分類Ⅲ 役務(カテゴリー5~7)。補助対象経費は200万円が上限。保守サポートは最大2年分
  6. 機能が1つだけだと上限が下がる。「会計」「受発注」「決済」の機能を1つのみ有する場合、補助上限額は50万円
  7. ハードウェアの補助は枠が限られる。インボイス枠では、PC・タブレット等はPC・タブレット等:下限なし~10万円、補助率1/2以内、レジ・券売機はレジ・券売機:下限なし~20万円、補助率1/2以内です。

契約の前に、申請の順番をデジタル化・AI導入補助金の申請手順で確かめます。

よくある質問

販売管理システムは補助の対象になりますか?

デジタル化・AI導入補助金に登録されたソフトなら対象になります。登録は576シリーズ(登録番号2,004件)あり、一覧は登録ソフトを探すページで確かめられます。

補助の上限はいくらですか?

通常枠は導入するプロセスの数で補助額の範囲が変わり、インボイス枠には別の上限があります。数字は公募要領の台帳で確かめられます。

申請サポートの費用は補助の対象になりますか?

交通費・宿泊費、補助金の申請・報告にかかる費用、消費税は、通常枠では対象外です1。IT導入支援事業者の選び方はIT導入支援事業者の探し方で取り上げています。

締切はいつですか?

通常枠の受付開始は2026年3月30日~です。締切の扱いは次のとおりです。公募要領に締切日の記載なし(受付スケジュールは本事業ホームページに順次公表)。受付の予定は、申請手順のページでも確かめられます。

紹介された事例のものづくり補助金は、今も使えますか?

平成25年度・平成30年度の事例は、今のものづくり・新事業進出補助金の前身であるものづくり補助金のものです。デジタル化・AI導入補助金の前身はIT導入補助金で、今の決まりは公募要領の台帳で確かめます。

ほかの「よくある質問」を見る

ほかの質問も見るデジタル化・AI導入補助金のよくある質問
出典(1件)
  1. デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 公募要領(第7回からの改訂版) p.15『2-2(4) 補助対象外となる経費』

いま申請できる回

デジタル化・AI導入補助金

公募回
7次締切分
締切
2026年12月1日(火)17:00

公募要領の台帳より(2026年10月31日確認)

この補助金の採択事例

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同じ取り組みで、実際に採択された会社です。

VOICE

この補助金を使った人の声

  • できるだけ子どもと接する時間を多く作りたいと思っています。一方で、どうしても事務作業は付いて回ってしまいます。支援記録をつけたり保護者への請求書を作成したりしますが、とても手間がかかります。

    熊本県の放課後等デイサービス従業員13名
  • この業界は非常に閉じた世界ですから、経営者同士の横の繋がりも非常に重要です。社会的に人手不足と言われていますが、この業界も本当に人手不足。案件によっては人手が足りないこともありますから。

    京都府の電気工事会社従業員8名
  • 入力作業のような人手はできるだけ減らしていき、人の力は、出てきたデータを分析し、判断して手を打つところに活用していきたいと考えています。

    大阪府の金属部品の熱処理・塗装会社従業員71名
出典:国・省庁などの公開情報をもとに加工

中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事にある事業者の発言を引用しています。

まだ相談は早いと感じる方は、まず資料で全体をつかんでください。

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