サービス業は省力化補助金を何に使う?採択された使い道と事例

この記事の要点

サービス業の採択事例3件は、すべて省力化補助金を設備導入に使っていました。車検の検査機器や清掃ロボットなどの入れ方を、採択事例3件をもとに整理しました。補助上限や対象経費は公募要領の台帳で確かめられます。

この記事の目次
  1. 3件すべてが設備導入
  2. 検査や清掃の機器を入れる
  3. 機器の導入費と経費の区分
  4. 補助上限は従業員数で変わる
  5. 間違えやすい点
  6. 採択率は公募回で変わる
  7. 専門家から見たポイント
  8. よくある質問
結論

サービス業の省力化補助金の採択事例は、2026年10月時点で3件あり、そのすべてが設備導入に使われていました。

次に多いのは販路拡大・集客とAI導入・活用で、それぞれ1件ずつです。事例の数が少ないため、近い業種の採択事例もあわせて確かめてください。

サービス業で省力化補助金を使いたいが、清掃や検査など何に使って採択された例があるのか分からない。そんな状況で、自社の計画に近い使い道を知りたい方に向けた記事です。

省力化補助金は、人手を減らす省力化につながる機械やシステムの導入を補助する国の制度です。公募要領の内容は省力化補助金の公募要領の台帳で確かめられます。

3件すべてが設備導入

サービス業の採択事例では、設備導入に使う例が3件中3件でした。使い道の内訳は次のとおりです。

やりたいこと 件数 割合
設備導入 3件 100%
販路拡大・集客 1件 33%
AI導入・活用 1件 33%

割合はサービス業の採択事例3件に対するもので、1つの事例が複数の使い道に当てはまるため合計は100%を超えます。事例の地域は福岡県・東京都・長崎県に1件ずつです。個別の事例はサービス業の採択事例で見られます。

検査や清掃の機器を入れる

設備導入は3件とも、検査や清掃の作業を機器に置き換える計画です。

1一般型|IoT検査機器

2カタログ注文型|AI清掃ロボット

3カタログ注文型|床洗浄ロボット

機器の導入費と経費の区分

機器の導入費は、一般型とカタログ注文型で経費の分け方が違います。細かな条件は省力化補助金の公募要領の台帳の経費の行で確かめられます。

  • 機械装置・システム構築費(必須):必ず1つ以上、単価50万円(税抜)以上の機械装置等の設備投資が必要(借用に要する経費は含まない)
  • 運搬費(任意):運搬料、宅配・郵送料等。購入時の機械装置の運搬料は機械装置費に含める
  • 製品本体価格:製品毎に事前登録されている額を上限に申請。購入に係る製品本体価格は、一部カテゴリの製品を除き単価50万円以上
  • 導入経費(設置作業・運搬費・動作確認・マスタ設定等):製品本体価格の2割が上限。導入経費の補助額も製品本体の補助額の2割が上限。借用の場合は対象外
出典:中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募) p.20『3-1 補助対象経費』台帳で見る
ほか2件中小企業省力化投資補助事業(カタログ注文型)公募要領 p.9『2-2(1) 製品本体価格について』台帳で見る
中小企業省力化投資補助事業(カタログ注文型)公募要領 p.10『2-2(2) 導入経費について』台帳で見る

補助上限は従業員数で変わる

一般型の補助上限は、従業員数の区切りごとに決まっています。大幅賃上げ特例とは、大幅な賃上げを行う事業者の補助上限額を引き上げる特例措置で、次の表の右の列がその適用時の上限です。御社の従業員数がどの区切りに入るかを確かめてください。

従業員数 補助上限 大幅賃上げ特例適用時
5人以下 750万円 1,000万円
6〜20人 1,500万円 2,000万円
21〜50人 3,000万円 4,000万円
51〜100人 5,000万円 6,500万円
101人以上 8,000万円 1億円

補助率は、次の2つです。

大幅賃上げ特例を使うときの上限の引き上げ額は、次のとおりです。区切りごとの条件は省力化補助金の公募要領の台帳で確かめられます。

  • 大幅賃上げ特例の引き上げ額:5人以下250万円/6~20人500万円/21~50人1,000万円/51~100人1,500万円/101人以上2,000万円
出典:中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募) p.9『1-4(1)② 補助上限額』台帳で見る
ほか2件中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募) p.10『1-4(2) 特例措置【大幅賃上げに係る補助上限額引き上げの特例】』台帳で見る
中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募) p.16『2-1 ウ【小規模企業者・小規模事業者】』台帳で見る

小規模企業者・小規模事業者の基準は、公募要領に次のように書かれています。

  • 小規模企業者・小規模事業者:常勤従業員数が製造業その他・宿泊業・娯楽業20人以下、卸売業・小売業・サービス業5人以下

御社が小規模企業者・小規模事業者に当たるかや、そもそも対象になるかは、会社のURLを入れるだけでAIが確かめます。

AIで対象か確認する

間違えやすい点

間違えやすいのは、対象外の経費と、発注の順番、受付の時期です。対象外の経費の細かな条件は省力化補助金の公募要領の台帳で確かめられます。

  1. 基礎工事は対象外。設置場所の整備工事や基礎工事に要する費用は対象外。「据付け」は設置と一体の軽微なものに限る
  2. パソコンなどの汎用品は対象外。汎用性があり目的外使用になり得るもの(事務用のパソコン・プリンタ・スマートフォン・タブレット端末等)
  3. 中古品は対象外。中古品購入費
  4. 交付決定前の発注に注意。製品本体の対象外:顧客が実質負担する費用、対外的に無償のもの、中古品、交付決定前に購入した製品、リースの金利・保険料、消費税
  5. 公募回ごとの受付開始日。一般型の第8回公募では、申請受付開始 2026年9月18日(金)です。

採択率は公募回で変わる

省力化補助金の採択率は公募回ごとに変わり、直近の水準と推移は次のグラフで確かめられます。

省力化補助金の採択データ

中小企業省力化投資補助金(一般型)の第6回の採択率は63.9%でした。採択事例では製造業が39%と最も多く、経費はカタログ掲載の省力化製品が57%の事例で使われています。

採択率の推移

第6回63.9%
直近5回の平均64.5%

採択事例 28件採択事例を見る ›

出典(1件)
  1. 中小企業庁「採択結果」・ミラサポplus(第2回〜第6回)
採択率は採択数÷応募数で計算しています。業種・経費は、国・省庁などが公開している採択事例28件を数えた割合です(1つの事例で複数使うため、合計は100%を超えることがあります)。

採択されなかったときに理由を聞けるかは、補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

専門家から見たポイント

省力化補助金の採択事例は全体で28件ありますが、サービス業は3件で、10件に届きません。公式の採択データでは、第6回は応募1,841件に対して1,176件が採択され、採択率は63.9%でした。

サービス業の3件は、検査時間が1日約6.9時間から約0.9時間になった例、400〜500㎡の床洗浄が約40分で済む例など、作業時間の変化を成果で示しています。件数が少ない分、近い業種や制度全体の採択事例も並べて読むと、使い道の幅がつかめます。

作業時間の変化を数字で示せる会社

検査や清掃など、毎日同じ作業が発生している会社は、機器を入れる前と後の時間を数字で示せます。検査機器やAI清掃ロボットの採択事例を先に読むと、計画の筋道をつかみやすいです。

人手不足への備えも合わせて示したい会社

病院の床洗浄の例は、設備導入のほかに販路拡大・集客にも分類されています。販路の使い道は、販路が広がらない会社は補助金を何に使った?広報費とウェブの使い分けでも取り上げています。

御社の計画がどの経費区分に入るかは、専門家に無料で相談して確かめられます。

よくある質問

サービス業でも省力化補助金を使えますか?

対象になるかは、本社と事業の実施場所、中小企業者の基準で決まります。対象者の範囲は、省力化補助金の公募要領の台帳で確かめられます。

カタログ注文型と一般型はどう違いますか?

カタログ注文型は、事前に登録された製品から選んで申請する型です。一般型は、自社で機器を選んで計画を作る型です。違いは製造業で省力化投資補助金を使うには?カタログ注文型と一般型の選び方でも取り上げています。

建設業や飲食店の事例も参考になりますか?

業種が違うと対象になる製品や設備が変わります。近い業種の使い方は、次の記事で取り上げています。

交付決定の前に機械を買ってもよいですか?

カタログ注文型の公募要領では、製品本体の補助対象外に交付決定前のものが含まれます。発注の前に、省力化補助金の公募要領の台帳の対象外経費の行で確かめてください。

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出典

いま申請できる回

中小企業省力化投資補助金

公募回
第9回
締切
2026年12月下旬(予定)

公募要領の台帳より(2026年10月31日確認)

よく採択されているテーマ

中小企業省力化投資補助金で採択された計画7,432件を、やりたいことで分けました。

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VOICE

この補助金を使った人の声

出典:国・省庁などの公開情報をもとに加工

中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事にある事業者の発言を引用しています。

まだ相談は早いと感じる方は、まず資料で全体をつかんでください。

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